神無月・名残り 茶懐石料理教室レポ

2016年09月20日 19:10

9月の茶懐石料理教室が終了しました。
神無月・名残りの献立とお菓子。
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侘びの季節、もちろん懐石やお菓子も侘びたもので。
11月に口を切ったお茶の名残り、風炉の名残りを楽しみます。
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この季節ならではの寄せ向う。正客には繕いのある時代の赤膚焼きの向付をご用意しました。
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八寸も陶器の物か漆を塗ったものを使います。じないまちの陶工房飛鳥・阪本光江さん作の四方皿を使いました。これ、お気に入りです。
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香の物鉢は、中がすり鉢になった片口を使っています。これも飛鳥さんのもの。本当は作家も重ならないように道具は組んでゆきますが、最近、購入したので、早く使いたくて。名残りの懐石の器には片口が似合います。
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お菓子は、徳島の銘菓・小男鹿もどきをつくりましたたが、大好評! よかった。
「奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声聞く時ぞ 秋は悲しき」古今集 猿丸大夫
名残の頃の茶会にはよく使われる、侘びた風情のお菓子です。
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<神無月・名残りの献立>
向付   炙り鮪 たたき長芋 芽ネギ 山葵  加減醤油
汁    勝間南瓜 あわせ味噌  粉山椒
煮物椀  海老入り揚げ真蒸 三度豆 シメジ  柚子
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焼き物  但馬地鶏もろみ味噌焼き
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強肴   南瓜 里芋 キノコ餡かけ
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小吸い物 枝豆
八寸   鮭トバ   薩摩芋茶巾大徳寺納豆入り
香の物  たくわん 胡瓜 小茄子辛子漬け

飯    新米
酒    大七   からくち 生酛

主菓子  小男鹿
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9月17日 じないまちキモノ散歩 月見の宴

2016年09月20日 19:07

徒然草の一節「月はくまなきをみるものかは」か、炭坑節の「月が出た出た、月が出た。は、よいよい」。どっちの書き出しにするか悩みながら、猫の一期ちゃんを相手に、ちょっと一杯やってます。
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お茶は陰で点て出しにしましたが、ちゃんと野点のお茶会にしたほうがよかったかも。
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じないまちキモノ散歩の月見の宴。雨を心配していましたが、なんとか晴れて、月も雲まに顔を出してくれました。
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お店の仲間や通りすがりの人たちが、三々五々立ち寄ってくださって、なんだかとっても素敵な夜になりました。
会場の浄谷寺さんのライトアップがとても美しい。
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ススキをたくさんいただいて、お月見らしい設営ができました。いつもはそこにあるとはわからなくて通り過ぎてしまうススキ。お月見の頃にはしっかり穂を出して、美しく銀色に光ります。自然って、すごいなあ~~。
がんばって作った月見団子も、うちの兎さんの花入れも、ちゃんといい仕事してくれました。(^O^)/
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じないまちアーティスト、亀ちゃんの灯りの作品も素敵。思わず、一つ連れて帰ることに。
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昔の人に習って、杯に月を映したり、桶の水に月を映したり・・。すぐにお月さんが雲隠れするので、なかなか、うまくいきませんでしたが、なんとなく映ったような~~。スタッフもお客さんも楽しんでくださいました。
キモノ散歩実行委員会のメンバーさんの連携の働きも素晴らしかった。お手伝いくださったじないまちのお店の方、そして応援に駆けつけてくださったじないまちのお店の仲間たち、浄谷寺のご住職さん、一緒に月見をしてくださったお客様。みんな、最高!
今夜は、本当に楽しかった。
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月見団子と抹茶、寺内町のイベントの時だけに販売される美味しい焼き稲荷も完売です。

じないまち峯風庵 9月の夜の茶会レポ

2016年09月20日 19:01

9月14日夜の茶会。
待合には、月、女郎花、鈴虫の絵が描かれた色紙。席入りしていただいた茶室の床には、時代の虫籠に秋の花。香合は鈴虫蒔絵です。待合の鈴虫を捕まえて、籠に閉じ込めたのですが、あら、逃げ出して、ほれ、その香合の上に・・・。と、言ってたら、露地で虫がチリリンと鳴きました。
茶会は、、こんな遊び心で始まります。
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谷町のビルの中で開催していた月釜に時々来ていただいていたお二人、10年ぶりくらいの再会です。懐かしいお話もたくさん出てきて、楽しかった!寺内町はやはり心理的距離が遠いので、なかなか、初めの第一歩を踏み出していただけないのですが、一度いらしてくださった方は、寺内町を気にいってくださる方が多くリピーターになってくださることが多いのですが。今回のお二人も、きっとまたきてくださると願っています。
和の文化の保存と振興を幅広く手掛けられているHさんは、素敵な和服姿。男性の和服、改めていいなと思いました。
明日が中秋の名月なので、今日も美しいお月さまが見えるかなと思っていましたが、夕方から雨がぽつぽつ。茶室の中では、お月見をしていただけました。月見の頃は、兎歳生まれの私は、兎の道具だけはたくさん持っていますので、兎をどうやって使おうかと、楽しい悩み。
いただいたお花も、うれしくて、時代の虫籠にたっぷり入れさせていただきました、
今日は月見の宴にと、お酒もご用意。
お凌ぎは、〆鯖を炙って、緑酢を添えた小向、地鶏のもろみ焼き、車麩の卵煮小松菜添え、南瓜・オクラ・シメジの天ぷら。ご飯は丸十ご飯をおにぎりに。
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吸い物は、謡曲の演目を絵替わりにした蒔絵椀。竹生島の兎をお正客に。
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主菓子は、地元の老舗柏屋葛城堂の生菓子「十五夜」。
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干菓子は手作りの菊の花落雁と、菊の葉の雲平です。
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お茶の中でじないまちのことにも触れさせていただきました。水指は、じないまちの陶工房飛鳥さんの筒状の器に蓋をあわせたもの。
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膳所焼きの織田信長の大馬比べの図柄のお茶碗から、桶狭間の戦いの前年に寺内町が宗教自治都市として生まれたこと、比叡山との戦いの折に信長の傘下にくだることを拒んだ誇りある寺内町の人々の話などができました。
夜の茶会、月釜として、定着させながら、一人でも多くの方にお茶の魅力をお伝えできればと願っています。
来月は12日の水曜日に開催です。ぜひ、気軽にご参加ください。お茶が初めての方も、大歓迎です。楽しんでいただけるよう、解説もさせていただきます。参加費は3500円です。

思わぬご褒美

2016年09月20日 18:50

ただいま、じないまち。
今日は、老母の介護のご褒美いただきました。
夜のじないまちで、幸せ気分の千鳥足。
宝塚沿線のお茶人さんが、茶懐石づくりのための備品がそろっているかどうか見てくれませんかと。
茶事をなさっておられる様子なので、茶室も見せてもらえるかなと、老母の介護の帰りに、立ち寄らせていただきました。
茶室も露地も、大げさな感じでなく自然体の感じがして素敵です。
台所で懐石道具を見せていただいていたら、「さて~」と、ご亭主。お鍋を火にかけ、何やら冷蔵庫から出してきて・・・。出ていた懐石道具に次々とお料理が載せられてゆきます。「あれ~」と私。
なんと、茶懐石をご用意いただいていました。
「男の料理はこんなもんです」と、手際よく亭主相伴もしながらのおもてなし。茶懐石の根源の姿を見た思いがしました。
台所で気軽にいただきましたが、懐石フルコースです。お酒もたっぷり。お菓子と薄茶もいただいて、なんと水菓子まで。
「お母さんの介護、お疲れさま」と、私の大好きなウヰスキーメロン。facebookで、疲れた時には、メロンにウヰスキーをかけて食べるのが私の特効薬と書いていたのを覚えてくださっていました。
このところ、ちょっと頑張っていたので、ご褒美は、本当にうれしい。また、元気出して頑張ろうという気になります。
お土産までいただいて・・Kさん、ありがとうございました。(^O^)/

9月4日塚口真庵ちょっと大人のお茶稽古レポート

2016年09月05日 16:10

真庵は阪急電車塚口駅徒歩5分の閑静な住宅街の中にある風情ある四畳半茶室です。
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朝晩は少し過ごしやすくなりましたが、日中はやっぱり暑い。
暑い中、皆さん気合の入った稽古で、あっという間の4時間でした。
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初炭、薄茶、濃茶、薄茶、後炭、濃茶、薄茶の流れで稽古がすすみ、それぞれお客様にもなっていただきます。ほとんどの方が、最初から最後まで、お茶の時間を楽しんで帰ってくださいます。
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毎回お菓子は手作り。主菓子は「がんばるぞ~」という銘のガルバンゾ(ひよこ豆)を使ったもの。なんか発音が似ています。(^O^) 本格的な涼しい秋まで、あとひとがんばりしましょうという気持ちで。葛でコーティングしたかったのですが、葛は劣化が早いので、出先にはもって行けなくて寒天でコーティングしました。もう秋ではあるのですが、ヤッパリ暑いので、冷たく冷やして。豆とラム酒は相性がいいので、ラム酒で風味づけしています。見た目はあまり良くないのですが、お味のほうは好評でした。秋、月、兎、亀~~の連想で、頑張る亀さんの姿なんです。遊び心で楽しみながら作りました。
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干菓子は、シンプルに兎の落雁と月の雲平。
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暑いので蹲を使っての席入りは、今回も断念しましたが、よしずの戸を開けて、一人一人席入りしていただき、床と風炉の拝見。座変わりして、ご挨拶。
今日の一期一会の世界は「9月4日の小さな秋」。席中で、いろんな秋を見つけていただけるよう、ご用意しました。
床の掛物は、無門関より「掉棒打月」 (寒山指月図)
指さす先には、お月さまが・・・。
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お茶の世界では、目指すものを月に例えます。目指す月はそれぞれにちがっています。自分の月はいったいどこにあるのか。むやみに探していても、なかなか見つかりません。そのときに、「あなたの月は、ほら、あっちよ」と指さしてもらえたら、見つけやすいですね。日ごろのお茶の稽古や茶道具、書物を紐解いたり、先人に道を尋ねたり・・これはすべて月を見つける指です。月が見つかったら指は不要の物となります、指が目的ではなく、月を見つけることを思いながら、お茶をしていただきたいなと思います。
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ご参加の方から、何人くらいの人が峯風庵で勉強されているのですかと、質問がありました。
お茶の先生業はするつもりがなかったので、弟子もとらず社中も持たず、お茶の本来の姿である茶事の魅力を伝えたい、茶事ができる方が増えてほしいとの思いだけで、茶事につながるお茶のプログラムを、一回毎のお申し込みで参加していただけるセミナー感覚で開催してきましたが、気がつけばずいぶん多くの方々とお出会いがありました。
私も及ばずながら、お一人お一人の良き指になれたらと思いながら、お茶のプログラムは開催させていただいていますが、一期一会の指ですから、一回だけしかお目にかかれない方もたくさんいらっしゃって、少し寂しい気もしますが、何らかのお役にたてたのだと思うことにしています。
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床の花は、秋風になびく風情に。稽古当日は日本列島に台風がやってきていました。持参した茶杓の名は「野分」でした。香合は虫蒔絵。私の住む富田林じないまちでは夕方になると美しい声で虫が鳴き始めました。棗は時代の菊花蒔絵。重陽の節句ももうすぐです。
小さい秋、さまざまに、9月4日という一期一会をお楽しみいただいたことと思います。
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来月は10月2日(日)午後1時~5時。会費は3000円。炭手前と点前稽古プラス。薄茶稽古は会費に含みます。限定10名様です。お早目にお申し込みお願いします。
点前稽古なしで、お客さんでゆっくりしていただける方も大歓迎です。


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