じないまち燈路 氷点の抹茶と冷たいお菓子

2016年08月29日 22:49

今年で13回目になる、寺内町燈路、美しい夜でした。
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峯風庵では氷点での抹茶に冷たいお菓子500円でご用意させていただきました。
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少しレポート書かせていただきます。
地元の人たちが力を合わせて開催するイベントには、感動がありました。準備から撤去まで、見事な連携プレイ。関心いたしました。
積み重さねた歴史の重み、町を守ってこられたみなさまのおかげで、今の寺内町があります。ポッと入ってきて、なんかええ感じやねと、自分たちの好きなことだけ勝手にやるというのではやっぱりいけない気がします。私もここに来てもう5年以上になりました。ようやく少し寺内町のことが分かりかけてきたように思います。
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おかげさまで、峯風庵の茶店も、結構繁盛して、お客さまが途切れることなく、楽しく開催させていただきました。浴衣でお越しいただいた方も多くて、夏を送るじないまちの恒例の行事によく似合って、皆さん、素敵でした。
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毎年、燈路の日には、遠路からお客様に来ていただいて、蝋燭の灯りで楽しむ夕去りの茶事を開催し、じないまちの紹介をしていますが、ご予約の方数名様だけのためですので、峯風庵は一般の方には閉庵状態になります。今回のように気軽な茶店でも、来られた方に、じないまちのお話をすることができました。峯風庵の前の展望広場も燈路のメイン会場の一つになっているので、近くにお休みどころがあるのも、みなさんのお役にたてるかなと、来年からは、茶店にしようと思います。クーラーのきいた茶室で一休み、茶室の風情に皆さん心が和むようで質問もたくさん飛び出ます。露地の灯りも、道を行く方々にもご覧いただいて、わあ、きれい~と、喜んでいただきました。
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上質な抹茶をたっぷり使った氷点てのお茶に、じないまちの入り口にある老舗のお菓子をつけますから、利益はほとんどないのですが、じないまち燈路の楽しみの一つにでもなれば、いいのかなと。
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露地の蝋燭に火を入れるのをお手伝いいただいたNさん、助かりました。
気軽な茶店でも、茶室に茶花はかかせません。じないまちのお仲間のギャラリー福さんで求めた花籠に福さんからいただいた茶花を入れました。猛暑で茶花がなくてこまっていましたが、おとどけいただいて、助かりました。
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皆さんのおかげ。感謝です。
8時からは展望広場の灯りのお守り役でしたが、ちょっと時間をいただいて、興正寺さんまで見学に。整然と並べられた燈路、お寺のシルエットに凛として映えて、美しい光景でした。
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燈路には、いろいろなメッセージを書き入れて、町の人たちが飾りますが、いいなと思う燈路がいっぱい。来年は私ももっとがんばらなくては。
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寺内町燈路にいらしていただいた、皆さま、ありがとうございました。
じないまちの皆さま、お疲れさまでした。




9月の催し・お申し込み状況

2016年08月25日 23:01


9月の峯風庵の催し、ぼつぼつお申し込みいただいています。早くも満席になっている日程もありますので、早めにお知らせさせていただきます。秋めくとき、お茶が美味しい季節がやってきました。

でも、まだ残暑。(-_-;)

9月4日(日)塚口真庵ちょっと大人のお茶稽古
   午後1時=午後5時 参加費3000円 濃茶と炭稽古は+千円
   たくさんお申し込みいただきました。限定10名です。
   あと1名様承ります。なんと初炭稽古があいてるんで
   す。もったいない。

9月14日(水)峯風庵 夜の茶会 (月見の宴)
   午後6時半~8時半  参加費3500円
   お凌ぎ(軽食) 濃茶と主菓子 薄茶と干菓子
   お客様でいらしてください。お茶が初めての方も大歓迎。
   お茶ってすごいよ、楽しいよ~、って思っていただけるよう、解説をしながら進行させていただきます。今月はまだご参加少ないのですが、開催させていただきますので、ぜひ、ご近所の方もいらしていただけたらうれしいです。今月は特別に、お酒も少しご用意させていただきますね。月見の宴の世界をお楽しみください。夜の茶会、実は超お得なプログラムです。(^_-) 

9月16日(金)18日(日)19日(月・祝)峯風庵茶懐石料理教室
  午前10時半~午後2時 参加費8500円 
  神無月。名残りの献立とお菓子
  早くも16日(金)が、満席となりました。18日19日は、まだまだ大丈夫です。

9月25日(日)27日(火)塚口真庵 夕去りの茶事勉強会
  25日は午後4時半席入りで本番の時間と同じに
  27日はいつもと同じ正午席入りですが、電気を消して蝋燭の灯りをお楽しみいただ
きます。水屋コースは25日は午後2時集合 27日は午前10時集合
茶事は四畳半茶室がいいですね。主客の心が寄り添うような、ろうそくの灯りが幻想的なお茶を、お楽しみください。
まだ、両日共にお申し込みいただけます。勉強会では水屋コースの方から埋まってゆきますが、客コースでは、私のお茶話をしっかり聞いていただけますので、お客様にもぜひどうぞ。

8月の茶懐石料理教室 長月・重陽の節句

2016年08月25日 22:43

今月の茶懐石料理教室、この暑さの中、頑張ってご参加いただきました皆様とご一緒に、よい勉強ができました。
リオのオリンピックを見ながら、お茶と相通じるものがあるなあ~~と。メダリストの競技や表情を見ながら、個々人の限界までに、ひたむきにチャレンジするところは、お茶も同じやなあ。以外にお茶って体育会系。茶懐石も、お茶の修行、おもてなしの大事なパーツです。皆さんのお尻に愛のムチを打ちながら、汗流して、時々冷や汗も流しながら、今月も心を込めて精一杯の教室を、させていただきました。

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茶事の懐石って、ともすれば時間がのびてしまうもの。これが、致命傷。せっかくご亭主が用意されたお茶の世界を十分に味わうまでに、気持ちがだれてしまったり、ほかの話で盛り上がったり。懐石料理は濃茶のためにご用意するものですから、本分を忘れないように。懐石料理の実習のあとは、客役、と亭主役、、水屋役に分かれて茶事の懐通りに、進行します。水屋役の皆さんには、手際よく、段取りよく動いていただきます。ちょっと忙しいけど、やった~という達成感があって、いつも水屋役をしたい方が多いです。

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終わってからは、天国です。今日も、余った焼き松茸など水屋の特権で、美味しいものいただいて、お酒もたっぷり。(^_-) ちょっとした宴会です。楽しい!

今月は重陽の節句の献立です。
菊の花に真綿をかぶせ、夜露を吸った綿で体を清めると、病気が治ったり、長寿ができるとの言い伝えがありますね。

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向付  ヒラメ昆布〆 菊花巻 胡瓜の菊の葉 長ひじき 山葵 加減醤油
汁   鳴門きんとき  あわせ味噌 粉山椒

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煮物椀 萩の月真蒸 三度豆  椎茸 満月柚子

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焼き物  秋鮭利休焼き

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強肴  葡萄(巨峰) 焼き椎茸 菊菜 薄焼き卵  みぞれ酢和え 振り柚子

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小吸い物 秋茗荷

八寸   秋刀魚の甘露煮ケシの実まぶし  焼き松茸

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香の物  たくわん 瓜奈良漬  水茄子

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湯斗   炒り米

酒     菊酒

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主菓子 着綿 (練り切り 黄身餡) 菊の葉の雲平を添えて

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焼き松茸を皆さんしたことがないとのこと。昔は松茸の季節には、うちではよく七輪に炭を入れて、母が焼いてくれました。松茸山を持っている人から、箱一杯の松茸を送ってもらっていたような。濡れ布巾できれいに汚れをふき取って、石付を削り取って、少し包丁で切り目を入れます。その切り目から大きく裂いて酒を振り、網で焼きます。先に切り目を入れたところから食べやすい大きさに裂きます。スダチとほんの少しの醤油をかけて、やっぱり焼きたてのアツアツが美味しいですね。(^O^)/ 炭をおこす余裕がなかったので、本日はガスコンロで焼きましたが、美味しかった。

来月は、キモノ散歩の催しがあるので、日程が少し変わります。
9月16日(金)18日(日)19日(月・祝)神無月 名残の献立とお菓子
どうぞお楽しみに。お申し込み受付始まっています。

8月の塚口真庵ちょっと大人のお茶稽古 「暑気ばらい」

2016年08月10日 12:25

あまりの暑さに着物参加禁止厳禁令を出して、皆さんなるべく涼しい軽装でご参加いただき、塚口真庵お茶稽古。
茶室は古い建物なのでクーラーが設置できないため、水屋のクーラー全開、扇風機2台で、何とか乗り切りました。
暑さに負けないナイスなお茶仲間さんたちと、夏ならではのお茶を楽しみました。

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床には「自喚主人公 復自応諾」。本来の、自分。しゃっきり、目覚めましょう。
花入れは蝉籠です。おかげさまでお花をたくさんいただきましたので、稽古前に皆さんに交互に入れていただきました。それぞれに個性があって、なかなか、楽しい試みです。

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暑気払いに、大きな宇宙を感じてさわやかな気持ちになっていただければと、棗は亀蔵棗を用意してゆきましたが、当日は旧暦の七夕の日。星の文様が、いい仕事をしてくれました。

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また、この日は立秋でもありました。真庵の露地で鳴く蝉の声が庭の緑にしみいるようで、夏の盛りが過ぎてゆくのを感じます。

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夏って、実はとても短いのです。
夏のお茶を、思い切り楽しみましょう。
時代ガラスのワインクーラーが、今日の水指。薄茶では葉蓋や洗い茶巾で、涼やかに。最後のおまけの薄茶では、水指に氷をたっぷり入れて、氷点を。カラリカラリとなる氷の音もご馳走です。

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濃茶のためのお菓子は、甘酒を使った寒天寄せの「夏元気」。甘酒は飲む点滴と言われるように夏バテには、よいそうです。今日のは少し大人っぽく、白黒の色目で。

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薄茶の干菓子は、金魚すくい。やっぱり金魚をすくうポイがないとねと、夜中に作りました。

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暑い中ご参加いただく方々を、どんなおもてなしでお迎えしようか、お茶稽古も茶事も同じ気持ちでご用意します。
今回も、ちょっと頑張りました。
帰りの電車の中では・・・まだかなまだかな、じないまち。レイドバックさんで、ハイネッケンの生ビールを、早くグイッとやりたいなあ~~て。頑張った自分へのご褒美です。(^O^) 毎回のことですが(-_-;

9月4日の日曜日に開催します。みなさん1時~5時まで、ゆっくりお茶に向き合っていただけますので、定員は10名です。濃茶、炭手前、薄茶点前の稽古も承ります。お客さんでゆっくりしていただのもくおすすめです。初参加の方は、まずはお客さんでご参加ください。

じないまち峯風庵茶事勉強会「夕去りの茶事・庵主の誕生日」

2016年08月10日 11:35

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じないまち峯風庵 夕去りの茶事勉強会。ここでは、私が亭主をしながら、水屋とお客の指導に当たりますので、私にとっては一番ハードなプログラムです。
私の誕生日なので、テーマは「私のお茶」。65年の人生とお茶。ちょっと振り返って、皆さまに中間報告。写真はほとんど撮れませんでしたので、ちょっとだけ。
私のお茶なので、いつもと同じではあるのですが、今回は思いの丈をいっぱいいっぱい茶事にしました。
私のお茶の根本にある、利休の創造的なお茶、禅の精神性、そして、たった5年間だけ師事した先生が教えてくださった茶道と茶事のあれこれ。

待合では汲み出し代わりに、西瓜を時代ガラスの器に入れて、お出ししました。最初の小さなサプライズです。
掛物は、利休道歌「規矩作法 守りつくして 破るとも 離るるとても もとを忘るな」
直球勝負です。

露地は前日に、はいつくばって掃除をして、蹲の小石も一つ一つ洗ってあります。これをしないと茶事をした気になりません。当日、半東役の方にも、しっかり腰掛の拭き掃除をお願いしました。

夕去りの茶事は初座が陽になりますので、床には、花。相変わらず花は下手です。花茗荷をざんぐり高く入れて、桔梗と小さな紫の花(名前がわからない)。茶事が終わってから撮影したので、桔梗がかわいそうなことになってますが・・。

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初座のご挨拶では、お正客様からの第一声が「お誕生日おめでとうございます」。長く、茶事の勉強会にいらしていただいているKさんならでは。うれしいです。

炭手前では、炭斗がちょっと珍しい、南の島のアンティークのフルーツバスケット。香合は、舟です。茶事は舟にたとえられます。詳しくは書きませんが、茶事の極意です。

懐石は、誕生日なので、ご馳走がいっぱい。実は私の好物を並べました。だって、誕生日だもの、ちょっとわがまましてみたい。

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主菓子は、氷豆腐。歴史の中で忘れ去られたものやことを拾い出して、その魅力や大事さを今の世に伝えるのが私の役目。このお菓子も江戸時代に食されていたものを茶事の菓子になるように少しアレンジしたものです。

鐘鉦を打ち、後入り。

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茶入の仕服は、この日初使いの花食い兎金襴。徳斎の袱紗で茶入れの仕服を仕立ててもらうのは師匠仕込み。兎歳の誕生日に、間に合いました。
茶碗は、利休にゆかりのある大徳寺呉器と、師匠から「遊心」という銘をつけていただいた萩の井戸型茶碗。「お茶で遊ぶということはむつかしいことよ。あなた、見事に遊んでみなさい」
このあたりで、涙がこぼれそう。

薄茶の茶碗も、師匠に褒めてもらった黒織部の沓椀と津軽ガラスの蝋燭立てを見立てたものなど。
棗も、私の大好きな白漆の瓢。私のデザインです。作家さんにオーダーして世界にたった一つの自分の道具を作ることも師匠に習いました。

もう一つ、薄茶の茶碗は、私のこれからのお茶への取り組みを表す決意のようなもの。
和文化との出会いは、実は日本ではなく、ロンドンでした。大英博物館の日本の展示コーナーを見た時に背中に稲妻が走りました。日本って、すごい!と。
イギリスのアールヌーボーの作家シェリーのティーセットの中の砂糖入れを茶碗として使っています。この絵柄が好きで、昔、イラストレーターさんに書き起こしてもらって、「探求の森」というパンフレットを作りました。まさに扉を開けて森の中に入ってゆく絵柄です。
私にとって、お茶は「探求の森」そのもの。まだまだ、大きな森の中から、素晴らしいお茶の世界を探し出し、拾い上げ、皆さんにお見せしたい。

お客様からのメールに「お誕生日にあたって、わたしたちはまるで森さんのお茶宣言の証人のようです」と。
実はそうなんです。(^_-)

後座の蝋燭の灯りの中で、一期一会の心が寄り添いました。
峯風庵名物のサプライズは、干菓子で作ったバースデーケーキ。四天王寺の河藤さんの内輪と西瓜も夏らしいので、一緒にお出ししました。

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茶事が終わって露地に出ていただいたら半東さんのセンスがうかがえる蝋燭の灯り。待合に帰っていただく土間にも灯りを入れてもらいました。糸巻きを活用した灯り、大好評でした。

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今回の茶事で、不思議に思うほど、袂を分かつことになった師匠のことが思い出されました。
たった5年師事しただけの師匠ですが、この5年でお茶のすべてを教えていただいたような気がします。

私が弟子もとらず社中も持たないのはわけあってのこと。どなたでも、師匠をお持ちの方でも気兼ねなく一回毎のセミナー感覚で自身の足りない部分を埋めていただく場を提供するため、師匠にはなりませんが、精一杯その時々に出会う人に、私の師匠から学んだこと、それをもとに自身で気づいたことなどを、お茶話としてお伝えできたらなあと、思っています。



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