1月のお茶の催しお申し込み受付中です

2017年01月11日 18:52

寒中お見舞い申し上げます。
じないまち峯風庵の初釜、塚口真庵での初稽古を終えてほっとしているところです。
いえいえ、ほっとしてたらあきません。(-_-;)

1月20日21日22日のじないまち峯風庵の茶懐石料理教室のお申し込み締切日がそろそろ(開催日の5日前です)。20日は開催決定、21日・22日が後お一人お申し込みいただけましたら開催決定することができます。楽しみにお待ちいただいている方がありますので、ぜひお付き合いくださいませ。献立もほぼできました。早春の息吹を感じていただこうと節分の献立に。向付は升に盛ります。主菓子はおたふくさんを作ります。1月は初釜もあり、ちょっと皆さんお忙しいのかな。(-_-;)会費は8500円です。


1月29日(日)30日(月)じないまち峯風庵茶飯釜 粥の朝茶事のお申し込み締切日は19日です。こちらは勉強会ではなく私が茶人としてお客様をお迎えする茶事です。お客様でお付き合いくださいませ。江戸・明治の町並の寺内町をゆっくりお楽しみいただきたいと、遠路の方には、古民家のゲストハウスや民泊をご案内しています。茶飯釜も幻の茶事と言われていますが、それを粥でしかも朝茶事で・・・となると、よっぽど酔狂な方しかいらしていただけないかしら?
30日は開催決定で、後お一人様ご参加いただけます。限定5名様で開催させていただきます。
29日の方は遠路岐阜からお申し込みいただいているのですが、まだ開催最少人数の4名様に達していません。ぜひぜひ、お付き合いくださいませ。会費は15000円。お席入り午前8時です。


いずれもお申し込みお待ちいたしております。

1月8日 塚口真庵ちょっと大人のお茶稽古レポート

2017年01月11日 14:20

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あいにくの雨でしたが、四畳半の茶室に座って雨音を聴くのは、しっとり心も洗いながされるようで、気持ちがいいことこの上なし。
お正月早々ですが、皆さん、気合の入った稽古。私も一緒にいて、とても気持ちがいい。
出先なので、床に垂れる結び柳も蓬莱山飾りも持っていくことができませんでしたが、小さな柳と紅白の椿で、初釜の気分だけ。
床の掛物は「鶴飛千尺雪」相国寺 止止庵 大拙和尚の墨跡です。高く積もった雪を蹴って大空に飛び立つ鶴の姿に、困難をもろともせず、自分の持つ力のすべてを使って前に進む禅僧の修行の道が見えてきます。もちろん、茶の道を歩む私たちもしかりです。
初炭では、今年、じないまち峯風庵の初釜で初使いした、義博作の松竹梅の香合を稽古でも使っていただきました。寒い日でしたが、大きな炭を炉に入れたら、ほっこり暖かくなりました。
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煮えがつくまで、まずは薄茶稽古。寿棚に、辰砂花紋の水指、めでたい鶴と松の意匠のあけぼの棗、茶碗は、紅白掛け分けの楽茶碗、鶴の文様が入っています。これで、めでたい鶴が三つそろいました。替えは、富士。これも、今年の釜初での初使いのもの。干菓子は開運干支飴とお年賀にいただいた伊勢の糸印煎餅。糸印煎餅は生糸を中国から輸入するときに、交易の印として銅銭が付けられていたそうで、それを模して造られたお菓子です。
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濃茶のお菓子は、手作りの笑窪薯蕷饅頭。今年一年、笑顔で暮らせますようにと。花びらも餅を期待していたといわれてしまいましたが、あれはほんま作るのたいへんなんよ。来年は峯風庵の初釜に来てね。(^_-)
茶碗はいつもの丹楽作の黒楽。茶入は初釜らしいかなと鳳凰文金襴の仕服がついた嵯峨焼の茶入を持ってきました。茶杓は、文雅和尚 作「歓」です。
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寒い日だったので、炭がよくたって、後炭では輪胴を入れることができました。
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稽古は、いつも、初炭、薄茶、濃茶、薄茶、後炭、濃茶、薄茶とさせていただきます。1時から5時まで目いっぱい。最後の薄茶はいつもありあわせのお菓子ですが皆さん一緒に、にぎやかに。
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雨で荷物がたいへんでしが、楽しくて気持ちの良いお茶稽古でした。
2月は私のスケジュールで、申し訳ないですが、12日の第二日曜日になります。真庵で二月は茶飯釜の茶事、3月釣釜正午の茶事と釣釜を使った茶事勉強会が続いてありますので、お茶稽古も2月から釣釜にさせていただきます。お茶稽古のメンバーの中から亭主役にチャレンジしてもらいたくて。
四畳半の釣釜でのお茶は、とっても素敵です。お客様参加も大歓迎です

1月4日 酉年 峯風庵初釜レポ

2017年01月11日 14:16

1月4日の初釜、今年も特別な時空をおとどけできたかなと。
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年中行事のお茶はどこも、いつも同じようになってしまいがちで、ちょっと苦手なのですが、やはり結び柳と蓬莱山飾りを飾ると気持ちがしゃんとして清々しい気分がいっぱいに。
今日が7日なので、体力回復には3日かかりました。ようやく体が少し軽くなりました。
いつも茶事では色無地一つ紋の着物ですが、初釜は訪問着や付け下げなどの華やかなものが着られるのが、ちょっと嬉しい。昨年のfacebookをチェックして、同じにならないように。(^.^) facebook、便利です。今年の着物は黄色がかったベージュに絞りの雲どり、刺繍の小花を散らしたもの。帯は金地にグレーの霞入りの袋帯。こちらも小花文様が散らされています。半東さんに茶事が2席が終わってから写真撮ってもらったので、ものすごく疲れた顔で、アップするのがはばかられましたが、ほとんど写真がないので、仕方なく~~。
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蓬莱山飾りから小梅と結び昆布をいただいて、待合で大福茶を。露地にお進みいただきました。迎え付けにでないといけないのですが、膠原病の白蝋症状が足先にでてしまい、露地草履をはくのが辛いので、申し訳ないのですが銅鑼でご案内をさせていただき、席入りしていただきました。
今年の床の掛物は「福以徳成」大徳寺前管長の誡堂和尚の墨跡です。お正月なので、福という文字を掛けただけではなく、この語の意味が大好きなので。福は自身の福ではなく、周りの方々の福なんです。周りの人々に福をもたらす人になることで、自身におのずと徳がついてくる。
お茶は、まず人を思うところから始まります。
結び柳の長い柳がだんだん手に入らなくなったと花屋さん。今年も何とか床に長く垂れる柳が手に入って、ほっとしました。蓬莱山飾りでは、米を敷いて、いつもお世話になっている炭を飾ります。そして、海の物2種、山の物2種を小皿に入れて四隅に置きます。自然の恵みへの感謝です。
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結び柳があるので、花は紅白の椿だけに。白い侘助は開いていても可憐です。赤い椿はいただき物で、名前がわかりません。茶事が終わってから撮影したので、ずいぶん開いてしまいました。
青竹の花入れも山をお持ちの方が、この日のために切って届けてくださいました。お茶のお水は、天川村の名水・ごろごろ水です。こちらも修験道の岩組総長さんが汲んできてくださったもの。
助けてくださる方々のおかげで、今年もなんとか初釜ができました。ありがたいです。
おかげ様で、お客様も満席に。いつも峯風庵のお茶にお付き合いいただいている方々、懐かしい方々、遠路よりの初めての方など、お一人お一人と挨拶を交わして初炭手前。中立を省略しての進行にしているので、炭手前で失敗は許されません。鶴席、亀席ともに、点心が終わるころには煮えがついて、濃茶では、まるで立ちのぼる龍のような,瑞祥を思わせる湯気がたちのぼりました。
香合は、最近仲良しの山本義博先生の、松竹梅。羽箒は白鷹です。

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点心は、江戸時代の根来の隅切盆に、羽子板の盛皿、小向は奴凧と独楽。今年は、酉年なので、鶏の竜田揚げを加えました。大徳寺納豆を芯に入れた百合根茶巾が好評でした。
趣向で小さな茄子の辛子漬けを添えました。
後は富士山の出番を待つばかり。(^.^)
八寸が登場すると、歓声が。今年は日本の伊勢海老が買えなくて、外国のロブスターですが、これが出るとちょっとゴージャスな感じ。山の物はじっくり素揚げにした慈姑です。
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煮物椀は真蒸に扇面海老、ウグイス菜などを添えて。
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最後に湯斗もお出ししました。最後はやっぱりお湯漬けが美味しい。
主菓子は、いつもの大きな花びら餅。夜明けごろに作ったので、柔らかいものを召し上がっていただけました。
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一席6名様、お集りいただけましたので、濃茶では金銀の島台茶碗を使うことができました。3人分ずつの濃茶を2席で4椀、腕の骨折の後遺症もあるので、ちょっと自信がなかったのですが、なんとか、皆さまに美味しいといっていただけました。よかった!
続き薄茶になって、席中も和やかに初笑い。干菓子は酉年の開運干支飴と今年の勅題の「野」(お菓子司 河藤製)。
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主茶碗は、大徳寺黄梅院 大玄和尚の箱書きで「主人公」という銘がついたもの。小ぶりの黒楽です。実は外観はそれほどいいとは思わなかった茶碗なのですが、茶碗の中の風情がとても良い。なるほどね、主人公。 「自喚主人公 自復応諾」という禅語があります。「本来の自分、いつも目覚めていますか?はい目覚めています。」姿形にとらわれることなく、また、流されたり見失ったりせずに、自分自身の生をまっすぐに生きてゆく。そんなメッセージを伝えてくれる茶碗です。
実は今回のお客様の中に、人生の岐路に立っておられる方がいらして、その方のために選んだ茶碗でした。でも、これはどなた様へのメッセージにもなったようです。初釜が終わってからいただいたメールの中にも、この主人公の茶碗のことを書いてくださった方が数名ありました。何年か寝かせていた茶碗ですが、この時空で生かして使えたことがうれしいです。
最後にとっておいた富士山の茶碗に、ようやくでてきましたね、とお客様。
これで、一富士、二鷹、三茄子がそろいました。眠っている時の夢も楽しいですが、起きているときにこそ、夢を見てほしい。夢をもって前に向かって生きてほしい。これが今年の初釜の世界でした。
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高価な道具はご用意できませんが、茶筅や柄杓や袱紗などの消耗品は真っ新にして、神様仏様をお迎えする気持ちで。毎年同じような初釜ではありますが、毎年私も少しづつ薄紙を重ねるように何かを積み重ねてさせていただいている気持ちがします。
お付き合いくださいました、皆さま、本当にありがとうございました。
この一年が、皆さまにとって素晴らしいものでありますように。

12月23日じないまち峯風庵・夜咄の茶事勉強会レポート

2016年12月30日 23:49

さすがに、茶事は夜咄にて上がりて候といわれるように、なかなか大変でしたが、ご参加の皆さんのが心が合わさって、良い茶事になりました。
和蝋燭と短ケイの幻想的な灯りだけでなく、暗闇で見る炭の火の美しいこと。火鉢や手あぶり、火入れの炭、そして、大きな炉の炭。うっとりとしているうちに夜が更けました。
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実際にご体験された方の何十分の一くらいしかお伝えできませんが、茶道の啓発活動をライフワークにしていますので、残念ながらご参加いただけなかった方や、茶道や茶事にご興味をお持ちの方に、その魅力の一端をお伝えできればと思ってのレポートです。25年の茶事の中で、同じ茶事はしたことがありません。その日のお客様(勉強会ではご参加の皆さま)のために一期一会の世界を作ります。なので、少しくらいはお披露目しても、私はまた次なる創造に向けて精進することができます。このように公表することを心配してくださる方や、もったいないといってくださる方もいらっしゃるのですが、私は私の責任においてお披露目していますので、どうぞご安心を。これからいらしてくださる方にも更なる世界を創造しておもてなしをさせていただきます。
さすがに25年になると新しい創造は難題になってきますが。頑張ります。(^^♪
<師走 忠臣蔵・夜咄の茶事の勉強会>
赤穂浪士の討ち入りは12月14日。師走のころ、お茶の世界でも、茶事や茶会のテーマとしてよく取り上げられるのは、なぜでしょうか。人を思うという茶道の基本に通じるからではないかなと思ったりしています。日本人の生き方や美意識が、時代を経て、語りつがれています。浅野内匠頭ゆかりの襖絵や仏像が残る歴史の町、富田林じないまちで、雪の夜の出来事を、蝋燭の灯りのもと四方山話として振り返ってみましょう。
こんな案内をご参加の客コース・水屋コースの皆さまにお出ししました。
ご希望の方には、じないまちができるもととなった町の中心・興正寺さんの本堂にある、松の絵(内匠頭が刃傷に及んだ江戸城松の廊下の松の絵を描いた同じ絵師の手になるものです)をご覧いただき、修験道岩組の総長のお宅に安置されている蔵王権現像(内匠頭が刃傷に及ぶ前年、元禄12年に岩組に贈ったものです)を拝して、ありがたいお経もあげていただきました。
じないまちならではの歴史に触れて、忠臣蔵の時空をまじかに感じてもらいながらの茶事になればと。
待合の掛物は今年のしまい干支の「申」。いよいよ今年も押し詰まってまいりました。掛物のほかに、炭斗籠に白菊一輪。歌舞伎の忠臣蔵では、赤穂浪士の吉良邸討ち入りで、吉良上野介は炭小屋に隠れていたところを引き出されて首をはねられます。白菊はたむけの花です。吉良さんだけでなく、命を落とした赤穂浪士のためにも。夜咄の茶事では後座の床に石菖鉢を置いて、花は入れませんので、このような趣向をすることができます。
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迎え付けでは手燭の交換。ここで亭主と客は初めて顔をあわせますので、万感の思いがこみ上げてきます。蹲には湯桶も用意します。
席入りしていただき、お一人お一人と挨拶をかわします。
床には「紅炉一点雪」の墨跡。炉の中に赤くいこった炭の上に白い雪が一片、ひらりと舞い落ち、一瞬のもとに消えてなくなります。さて、皆さまは何を感じとられるでしょうか。
少しでも暖かくと、いつもは濡れ釜を掛けますが、夜咄では水屋で煮えをつかせた釜をかけています。まずは温まっていただこうと前茶を差し上げてから、初炭手前になります。
当日は朝からシトシトと降っていた雨も上がり、木枯らしが吹いていました。隙間だらけの古民家茶室なので空調を入れていましたが、やっぱり、これはまずい。お茶では、人工の音をすべて消して自然の音の世界で感性を研ぎ澄まします。時計や携帯電話なども、もちろん持ちこんではいけません。カメラももちろんダメですね。茶事で持ち帰っていいものは思い出と主菓子についている黒文字だけです。
人工の音を消したとき、思わず皆さんの口から「おお~」とか「ほお~」とかの声がもれました。そう、全然違う時空に包まれます。宇宙と同化し、その日だけのために創造された世界の中で、人と共にあることで良き社会の縮図を構築してゆき互いに磨かれる。それが茶事です。単に楽しいだけなら、こんなに大変な思いをすることもないですから。お茶でしかできない高みを見る、心が震えるような感動を味わう、そんな茶事を皆さんにしてほしいと願っています。
半東役の方がしっかり心入れしてくださった下火が素晴らしくて、すっかり赤くいこって周りにたっぷりと白い尉がかかっています。この尉のことを、私の師匠は「情」という字に置き換えてみなさいと。お客様を心からお待ちしていましたよという亭主の思いが、この下火三炭の風情に現れています。なので、5分でも遅刻される方があると、もうこの炭は台無しになります。どなたかが前に書いてくださいましたが、亭主も裏方も客も茶事では覚悟が要ります。
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懐石は、お国の赤穂、京都での潜伏、江戸の暮らしを献立で表してみました。
向付は鯛の蕎麦蒸。歌舞伎では討ち入りの日、赤穂浪士は蕎麦屋の二階に結集したとあります。汁は木枯らしに吹かれる落ち葉を大根で。白味噌をたっぷりと使いました。
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煮物椀は赤穂名産の牡蠣を使った真蒸。
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焼き物は鱈のからすみ焼き。
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強肴は大根と豆腐とあさりの江戸鍋です。
八寸は、銀杏松葉刺し、剣先烏賊の雲丹焼き。松の廊下の刃傷です。
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香の物は沢庵のほかに京都の壬生菜と蕪の千枚漬けを。
主菓子は赤穂の塩蒸し酒まんじゅう。ねずこの木の蒸籠で蒸たてアツアツをお出ししました。オリジナルです。(^^♪ 中には忠義の心を閉じ込めようと甘栗を一つ入れましたが、この甘栗が饅頭全体のアクセントになって美味しかった。(^^♪じないまちの近くに美味しい甘栗屋さんがあるんです。
後入りの案内は喚鐘で。物悲しさが漂います。
濃茶は「関の白」、薄茶は「幾代の昔」京都の一保堂のお茶です。「関 東西南北活路に通ず」という禅語にちなんで。赤穂浪士の討ち入りまでの気持ちに沿いました。
いただきもののお茶ですが、生かして使えてよかった。贈ってくださった方もびっくりされていました。今回のテーマにぴったりです。
釜は利休考案の「阿弥陀堂」、香合は「鐘」。濃茶の茶碗は李朝の物で、約300年ほど前の物。ちょうど忠臣蔵の時代にできたものですが、ひびを漆継ぎしています。浅野内匠頭や赤穂浪士の痛みを感じます。
薄茶の主茶碗にしたのは、11月にも使った(11月は茶人の正月の一年の始まりの意味でいろは)山本義博先生の「いろは茶碗」です。いろは四十七文字が彫り込まれています、赤穂浪士四十七士です。お客様から仮名手本忠臣蔵のいろは文字に隠された「とがなくて しす 」のお話も。それにしても、いろは歌には無常感が漂い、日本人の心をとらえますね。
干菓子は金柑の砂糖漬けにハワイの茶人さんから送っていただいたきれいな雪の結晶。夜咄なので、きれいに盛らずにざっくりと。
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討ち入りの日には吉良邸では茶会が催されていたので、きっと吉良は屋敷にいると踏んでの討ち入りの日。江戸城松の廊下の刃傷には、内匠頭が持っていた狂言袴という茶入を吉良さんが欲しがったけれど、内匠頭が譲らなかったせいだと説もあります。
忠臣蔵はお茶にもつながりのあるテーマですが、それにかかわるそれぞれの人に、それぞれの物語があり、そして互いに人を思う物語に心惹かれます。
私が一番好きなシーンは、討ち入りの当日に吉良邸のまわりの武家屋敷に討ち入りのことを知らせる使者が送られ「火事にご用心を」と。武家屋敷の人はこの討ち入りに感動して、赤穂浪士が存分に戦えるように屋敷の中から高提灯を掲げます。火事装束や山鹿流の陣太鼓も、史実ではないかもしれませんが、なんかぐっときますね。
ほんの少しのつもりが、今回も長いレポートになってしまいました。
峯風庵での茶事の勉強会はオリジナルの箱火鉢茶室なので、点前が少しですがアレンジしなくてはならず、私が亭主をしながらの勉強会になります。なので、写真がほとんど撮れませんでしたので、写真は少しだけ。
それにしても、水屋コースの半東役も台所役も、よく頑張りました。お客さんも本番の茶事と同じように応えてくださり、いい茶事になりました。サポートのT先生にも感謝。
稽古茶事でお客が5名と夜咄にしては多くて、それに後座からは水屋コースの方も席入りしてお茶話を聞きながらお茶を召し上がってもらいますから、定刻の3時間半で終わるのは至難の業なのですが、止め炭もして20分ほど伸びただけで、すべて終了。
名残り惜しい茶事になりました。
夜咄、たいへんだけど、またやりたいなあ。懲りない私です。(^_-)

12月のじないまち峯風庵茶懐石料理教室 初釜の献立 レポ

2016年12月30日 23:45

今月も楽しく終了。初参加の方が3名様、男性も3名様ご参加いただきました。遠路の三重県や東京からもいらしてくださって、ありがたいことです。
「こんな大変なことを茶事のご亭主はしてくれてるんですね。今まではただ美味しいなあと気軽な気持ちで食べていたけれそ、これは自分でやってみないとわからんわ」と、男性参加者の感想。
はい、思いっきり手間暇かかっています。手間暇かけることで、お客様のことを思う心が育ちます。
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向付は柚子釜。茶懐石では後に残るものはお出ししないのが約束事ですが、初釜の華やぎ、ということで例外も。イクラとおろし大根と三つ葉の和え物ですが、小さな大根の梅をかざったら、かわいくなりました。
汁は小さく切った、餅の白味噌仕立て。関西のお雑煮は白味噌なので、お雑煮の代わりです。
煮物椀は、百合根まんじゅう。中に蒸雲丹と銀杏が入っています。
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焼き物は鯛の塩焼き。撮影してもらう日に限って、ちょっと切り方失敗。睨み鯛のように、鯛の器に盛りました。
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強肴はお煮〆。牛蒡の鶏ミンチ詰め、皆さん手こずっていましたね。(^_-)
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小吸い物は、煎り松の実。
八寸は、数の子と揚げ慈姑。慈姑はじっくり上げるとほくほくして美味しいです。
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香の物は沢庵、赤カブ、野沢菜。
お酒は、越後の地酒、鶴亀です。
主菓子は、今日が一番上手に作れました。きんとんの松の翠。
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同じ料理は続けて食べられないのだけれど、懐石は3日連続で食べても、美味しい。
今月も、いい献立になったかと思います。
茶事の懐石にのっとって、正式に四つ椀で召し上がっていただきますが、茶禅一味と言われるように、懐石でも禅宗のお坊様の食礼が残されているところに、興味を持っていただきました。
峯風庵の茶懐石料理教室では、ただ料理をつくるだけでなく、懐石料理野召し上がり方、おもてなしの手法を実際の茶事の進行に合わせてご指導させていただいています。お茶の点前やお茶のいただき方を教えるところはたくさんありますが、懐石の召し上がり方やおもてなしの手法がわからないと茶事がうまく進行できないことが多いですね。茶事の懐石部分でもたつくと亭主がとても困りますので、ぜひ、峯風庵の茶懐石料理教室でご体験していただけたら幸いです。お茶は茶事をすることなので、ぜひ、一人でも多くの方に茶事をしていただきたいなあと、この茶懐石料理教室は開催させていただいております。

次回は1月20日(金)21日(土)22日(日)早春の茶事の献立です。茶懐石が初めての方も大歓迎です。教室は月謝制ではなく、一回毎のお申し込みでご参加いただけます。一回だけでも、日程の合う日だけでも大丈夫です。

今回カメラの調子が悪くて、写真の色目がなぜかどぎつい感じになっています。(-_-;)


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