3月25日26日塚口真庵茶事勉強会レポ

2018年04月04日 16:01

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今年の桜前線がちょうど大阪に届いた3月の25日、そして26日。風情ある四畳半茶室の塚口真庵にて、春の陽気を思わせるゆらりと揺れる釣釜の茶事勉強会を開催しました。
真庵の露地(和の庭とイングリシュガーデンがミックスしたオーナーが丹精込めた庭です)の苔が見事に育って、春の花々もあちこちに。毎月表情を変える美しい庭に出会えるのも茶事勉強会の楽しみの一つです。
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笑い話みたいですが、ワンちゃんに吠えられ飛び掛かられてて、びっくりして後ろ向きにスッテンコロリンと転びました。たいしたことないと思っていましたが、白内障の入院中に痛みがひどくなって、なんと背骨が圧迫骨折していました。
全治2~3ケ月、ずっと安静に寝ているようにと。
この3月の茶事勉強会は早くに亭主も決まっていましたし、きっと皆さん楽しみにされているなあと思うと、中止しがたくて。
お茶の修行は、階段を一歩一歩上ってゆくというより、時として歩みが止まってしまったり、後退したり。そんな中で、ぐっと伸びる時期がどなたにもあります。今ちょうど、このグ~ンと伸びそうな方が数名いらして、この方々にストップをかけてしまうことにも忍びなくて。
茶事勉強会が終わったら、ゆっくりきちんと静養しようと、開催を決めました。
首の下までのコルセットに腰に重ねてサポーターも、痛み止めの薬、2日間の開催の体力温存のために真庵に宿泊もお願いしました。オーナーに布団を敷いてもらって、朝は上げてもらって。感謝、感謝です。
何とか普段通りに最後まで頑張れました。

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さて、今年の桜の茶事は、待合には「桜の風景図」の短冊をかけて、汲み出しの茶碗に、伊賀上野の骨董屋さんで求めた、春草の模様がはいったものを使いました。伊賀上野は松尾芭蕉が住んでいたところ。「さまざまなこと 思い出す 桜かな」。
この有名な芭蕉の俳句から、桜の茶事を始めました。
ご参加の皆様の桜の主で幅霜楽しみです。

釣釜の炭手前はちょっと大変ですが、二日とも亭主役の方、見事でした。下火も上手に入れてくださって、五徳のない炉の景色も楽しいものでした。
香合は、かわいい都鳥。隅田川の都鳥を思い、隅田川の桜が目に浮かぶ。
今回の茶事では、桜や桜の名所をちりばめて、楽しんでいただきました。
最期の薄茶の煙草盆には、今は無き湖東焼きをうつした膳所の「旅人図」の八角火入れ。桜前線をたどりながらの桜の花見はいかがでしたか?と落ちをつけてしまいました。

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春の茶懐石は、いただくのもいいですが作るのがとても楽しい。春の食材の香や歯ざわり、彩など、ワクワクしながら作るこ
ができます。今回も水屋コースの皆さんで、当日お出しする懐石フルコースと主菓子、干菓子の白餡入り落雁の水を作りました。

<向付   貝と春野菜の苺酢掛け
汁    新ゴボウ 合わせ味噌 辛子
煮物椀  鯛の桜葉蒸し 菜の花: 筍 木の芽
焼物   生鮭幽庵焼き たたき木の芽
強肴   独活 筍 新わかめ 菜の花 車エビ
小吸い物 エンドウ豆
八寸   いかなご釘煮  フキノトウの衣揚げ
酒    銘  秀よし
湯斗
香の物  沢庵  日の菜

主菓子   銘 桜咲く (求肥 桜餡) 

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焼物と強肴は時代の重箱に重ねてお出ししましたら、お客様の歓声が。
お酒は大阪にたくさんの桜を植えた太閤秀吉niちなんで選びました。

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後座は、水屋コースの方々も一緒に席入りして、濃茶、後炭 薄茶、そして私のお茶話を聞いていただきます。お茶話は茶事の意味や意義、客、水屋それぞれの心構えなどの解説と、その日の茶事の世界を楽しんでいただける(茶事の客によばれたときにこんなお話ができるといいですねという サンプルでもあります)お話をさせていただいています。

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待合の「さまざまなこと 思い出す 桜かな」をうけて、一つは、6年前に3年間続けた今はもう閉まってしまった万博日本庭園の中の茶室・汎庵での最後のの茶事講座での思い出を。桜は春の命の象徴でもあるし、また、別れや死を感じさせることもあると。床の花は汎庵の時と同じく、盆に桜の一枝を水を入れずにおいていただきました。汎庵最後の茶事のレポートはこちらをクリックしてご覧ください。http://wa202020.blog64.fc2.com/blog-category-2.html

汎庵は広間でしたので道具も華やかなものでないとなかなか目を引きません。時代根来の赤の色が美しい隅切り盆を使いましたが、真庵では渋い朽木盆にしました。同じ桜でも亭主によって入れ方が違います。花の姿は亭主の心を表します。どちらも素敵です。花も人も限りある命、その命を精いっぱい生きることが大事だというメッセージです。
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もう一つの桜の話は、以前に町の活性のお手伝いにと出かけた長崎県五島列島のある島で出会った桜。美しい海と山、村人に守られた小さなキリスト教の教会・・・。楽しみに出かけた五島列島でしたが、海はコンクリートで固められ、山には縦横に大きな道路が走り、無残な姿。工事で島にお金が落ちなかったらうちの子を大学にはいかせられなかったという話を聞くと、言葉はないのだけれど。その時ふと視野に入ったのが一本の桜。黄色かかった花と黄緑の若葉が同時に出ている珍しいものでした。コンクリートの海を眺めるように、すくっと立った美しい桜。人間のすることなんて、こんなものよねと言われているような気持でその美しさに目を奪われました。この島も美しい自然をそのまま残していれば、世界中の方々が訪れる幸せの村になっただろうにと。

後座の濃茶の茶碗をいただいた陶芸家の方が二日目の正客さんに来ていただいており、使い込んだ茶碗をとても喜んでくださいました。貧乏茶人にはとても買えない作品です。
これからも大事に使わせていただきます。

後炭、薄茶と進と、ああ、これで茶事が終わってしまうと少し名残しい気持ちになる、そんな茶事が、勉強会でもできていることに、感動と感謝。
薄茶が終わる頃、床の桜がはらりと花びらを散らしました。茶事の礼状をくださった方の中にはこのことに気づかれて、心深く受け止めてくださいました。
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4月はゆっくり休みますが、かえって茶事ができない方が私は元気がなくなることでしょう。5月27日28日の塚口真庵での茶事勉強会を心待ちにしています・

<少しお休みいただきます>

2018年04月02日 00:00


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3月に目の白内障の手術入院が8日あり、塚口真庵 でのお茶恵子と、寺内町峯風庵の茶懐石料理教室をお休みさせていた抱くことにしていましたが、なんと今度は転倒して背中の圧迫骨折です。座ると負担がかかるので、とにかく寝ていることだ肝要とのこと。同居ネコの一期ちゃんに習って、頑張って寝て過ごします。
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大変申し訳ありませんが、4月の峯風庵主催プログラムは全面中止とさせていただき、連休明けの5月13日の塚口真庵お稽古から、プログラムを再開させていただきます。
ご迷惑をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。
お茶ができないのは断腸の思いです。転んだだけで骨折、歳はとりたくないですね。(-_-;)
ちなみに茶懐石料理教室は18日(金)19日(土)20日(日)、塚口真庵茶事勉強会は27日(日)28日(月)です。お申し込み受付開始させていただいています。
グループでお申し込みいただきますリクエストプログラムも5月14日より承ります。

2月25日26日塚口真庵茶事勉強会「茶飯釜」の茶事レポ

2018年03月02日 20:19

遅くなりましたが、2月25日26日の塚口真庵茶事勉強会の覚書を。
茶飯釜の茶事は習いのない茶事で、楽しくちょっと砕けた茶事ですが、私は、この茶事に茶事の原点を見る思いがします。
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茶飯釜は利休の弟子の宗徳が始めたもの。おくどさんにかける飯炊きの釜の形をしています。その釜には「飢来飯」「渇来茶」と文字が彫られていて、おなかがすいた方にはどなたにもご飯を差し上げましょう、のどが渇いた方がいらしたらどなたにもお茶を差し上げましょう。人にも仏性が現れます。

茶室の炉で、茶釜でご飯を炊いて懐石のおもてなしをするのは、亭主だけの働きではなく。お客様の協力が必要です。どの茶事でも主客で一座建立してゆくことが大事ですが、ともすればお客様はただ黙って、ご飯を食べ、酒を飲み、お茶とお菓子を召し上がって、ひたすら無言で帰えらるか、決まったとことでありきたりの挨拶があるという茶事もあって、そんなときの亭主の落胆といったら。これは亭主をやってみないとわからないことかもしれませんが。
茶飯釜では自然に主客が協力し、その間会話も弾み、楽しいだけでなく、相手を思う気持ちが自然に備わってきます。一粒のお米への感謝の気持ちも沸いてきます。茶人としても心が育ちます。
ご参加のお正客役の方からも、茶飯釜はしないといけませんね、これは大事な茶事ですなあと感想をいただき、思わず、にこりと、私。
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気軽な茶事といわれている茶飯釜ですが、奈良のお水取りの趣向にしました。
たぶん、お水取りの行事を行う東大寺のどこかでは、たき火がたかれ大きな鉄の釜がかけられてご飯を炊いているはずです。行事を執り行われる方々への食事接待です。私は金春流の仕舞を家元について習っていましたので、年末の春日大社の御宮で家元が能を舞われるのについて行って、春日大社の焚火のご飯をいただいていました。お菜は味噌汁と漬物と佃煮だけでしたが、そのご飯の美味しいことと言ったら。野外で行われる宗教行事となると鉄の釜で炊いた美味しいご飯というのが私の思考回路です。
かってな思いではありますが、今回の茶飯釜の茶事はちょうど準備が始まっているお水取り野趣向にして、美味しいご飯を頂きながら春を待つ気持ちを皆さんで共有させていただきました。

茶飯釜ではたっぷりの炭を入れて、火吹き竹で、フ~フ~拭いて火力を上げてご飯を炊きます。釜の中でお米の踊る音がして湯気が上がり始めると鎖を上げて火加減を調節。

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ご飯が炊きあがるまでに、香合の拝見、向付と一献、八寸を済ませます。煮物椀を先に出すこともありますが、見もの椀はおなかが大きくなりますので、おなかがすいた状態で炊きたてのご飯とみそ汁をというのが私の手法です。
二日ともご飯は上手に炊き上がり、一口召し上がって歓声がもれました。良かった。
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初座の床には「心清似鏡 願深如海」の禅語。菩薩の心は鏡のように清らかで透き通っていて、衆生を救おうという願いは海のように深い。菩薩の心と願い、ありがたいです。お水取は東大寺二月堂の十一面観音に、天下泰平、五穀豊穣を祈る行事。連行衆の振りかざすお松明や、五体投地の荒行で、知られています。
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炉で燃え盛る炭火に、始終お客のおもてなしに心を尽くす亭主の姿に、何かを感じていただければ。
懐石は、向付と汁、強肴の鍋は精進にしました。それぞれ下拵えのいる精進五和絵の向付け、かないろに入れて炉で温めた蓬麩のお汁。八寸は若狭カレイとタラの芽の衣揚げ。
煮物椀は。春を待つ桜鯛のとろろ蒸し、焼き物は鰆の塩焼。強肴は蕗の揚巻、独活、ニンジン、干しシイタケ、芹。
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主菓子は蓬を使った、若草山です。
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後蓙の床には、二月堂の須弥壇を習って散華を。今年は椿が少なくて、困っていましたが、皆さまのおかげでたくさんの椿が集まって、夢のような散華をすることができました。心より感謝。

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水指は釣瓶、濃茶の茶椀は水を思わせてくれる青萩の井戸型を。後炭では、炭がすっかり燃えていて、輪胴を入れることができました。薄茶の干菓子は水の落雁と」州浜の蕨。四天王寺の河藤製です。たまには、プロのお菓子も使ってみたくて。
薄茶のお茶碗は私の大好きな三椀。赤膚二楽さんの奈良絵、、加藤春二さんの柳、今は無き中宮寺釜の刷毛目に梅の図。
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今回もい茶事ができて、幸せです。
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次回は3月25日(日)26日(月)、桜前線 釣釜正午の茶事の勉強会です。四畳半茶室でゆらりと揺れる釣り釜の心地よさ、桜に寄せる思いをゆったりとお楽しみください。会費16000円。ご参加申し込み受付中です。

2月の茶懐石料理教室 春爛漫の献立 レポ

2018年02月21日 00:34

 
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まだまだ寒い日々が続きますが、茶懐石料理教室では実際に茶事をされる方々のお役に立ちたいと、季節を先度衛して開催しています。旬の食材を調達するのが大変ですが、皆様のためならヨッコラショと頑張れます。
今月の茶懐石料理は、春爛漫の懐石です。
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峯風庵の懐石は、お茶の修行の一環としての基本と伝統をしっかりお伝えすることに重きを置いていますが、最近は腕を上げられた方もたくさん出てきましたので、茶事の醍醐味の臨機応変、創造性などにもチャレンジしていただこうと、楽しい懐石にしてみました。


向付は。春になると美味しくなる貝と春野菜の苺酢かけ。海貝柱、ホッキ貝、うるい、うど、新わかめ。

汁は薫り高い、新ゴボウを合わせ味噌で。
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煮物椀は、海老真蒸、薄焼き卵で作った蝶々、菜の花、木の芽を添えて。
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今回のサプライスは、兎が飛び跳ねている文様のついた長さ羅に、焼き物と強肴を一緒鯛盛こんだもの。わあ~斗言う歓声が上がりました。焼き物は鯛の塩焼。毎朝、回に煎った新鮮なお刺身用の物を焼き枚sたので、とっても美味。強肴は春景色に。ピンクの大和翠の山の毛4四季に盛漬けました。海老の黄身寿司、独活の桜斗花びら、こごみ、芽キャベツ、ブロッコリー、烏賊蕨。

小吸い物はアスパラ、八寸は稚鮎の甘露煮、ふきのとうの衣揚げ。お酒は宮城県の地酒「浦霞」で、春気分が満開に。

香の物は 沢庵、赤かぶ、野沢菜。
湯斗は煎り米です。

今回のお酒は宮城県の地酒「浦霞」です。浦霞 八十島かけて 春や立つらん 源 実朝
春の高揚する気持ちはお酒の銘菓らも感じられますね。
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主菓子はリクエストのあった黄身しぐれ。久しぶりに作りましたが、たっぷりの卵の黄身を使って美味しく作れました。ちょっとそっけなかったので、最終日には青豆甘納豆をみつけたのでのっけてみました。
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3月は目の手術で、茶懐石料理教室をお休みしなけれないけないのが、とても残念です。3月25日26日の塚口真庵の茶事勉強会、桜前線 釣釜正午の茶事の方に、ぜひ、お越しくださいね。

2月11日峯じなしまち風庵茶飯釜・粥の茶事 レポ

2018年02月21日 00:25

2月11日に開催させていただきました、じないまち峯風庵・正午 茶飯釜粥の茶事のレポ^とを。
とはいっても、庵主が茶人として開催させていただいた茶事で7稽古茶事ではありませんので、ほとんど写真はありませんが、お許しを。
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金剛おろしが吹きすさぶじないまちは、確実に大阪市内より1~2度は気温が低くて、まして古民家の寒さと言ったら~~。朝からエアコン2台、ガスストーブ、電気ストーブ、灯油のストーブと、暖房器具をみんな付けて家を温めていました。
でも、風邪気味のお客様が一人いらして、もし寒さのせいで風が悪化してはいけないと、急遽土間に大きな壺とお皿を運んでで蹲を作って、土間を腰掛待合に。玄関出たところの公共のトイレも使えるし。中立ちもOKです。

今年は春が恋しくて、若草色の付け下げ(色無地に見えますが、地文で裾模様があります)の着物を着ました。

待合には、判じもののような墨絵「仏に暇をもらって洗濯している」と書かれた小さな額を置きました。さて、これは? たぶん、茶事がすすむにつれてお客様にもなるほどと腑に落ちることでしょう。茶飯釜粥の茶事って、こんなイマージかなとふと思ったものですから。
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初座の床には「龍起一譚氷」南禅寺 牧雲和尚の墨蹟を。湖に張った氷の薄くなったところから、そこで眠っていた流派目を覚まし、こおお路を割って点に上る。凄絶な受け伊賀広がります。冬から春へ。瑞祥でもあります。小さな茶室に大きな世界を広げる、お茶の魅力の一つ。私の好きな禅語です。
茶飯釜の初炭では米の炊ける香をもご馳走ですので、香は炊きませんので、床に香合うを飾っています。摩崖仏の香合で、観音菩薩が彫られています。
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懐石は、先月の茶懐石料理教室とほぼ同じですが、少し季節が進むと食材にも変化があって、楽しいです。
まず初めにお出しする重湯のおいしさに皆さん驚かれます。しばらくすると釜の中で三分粥になります。大徳寺納豆を入れていただくと、う~んとうなるくらいのおいしさ。時間尾経過で釜の粥が変化するのを毒見をしながらお付けしてゆきます。
お酒は、堺の町おこしのために作られた「千 利休」の吟醸酒をご用意。個人名を商品名にはできないところを、堺のためにと市長さん肝いりで許された銘だそうです。じないまちと堺は戦国時代の末期から盛んに交流していて、流派に分かれる前の茶道も寺内町でなされていたそうです。
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主菓子は、もちろん手作りですが「風は吹く 南岸の柳」という、禅語の銘を漬けました。白が風邪、ブルーが川の水、薄い翠が柳です。中は黄身餡にして、あたたかな春が近いことをメッセージに。
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後座では、お正客様に、練っているうちからおいしそうだったと濃茶をほめていただき、うれしいことでした。
火吹き竹で炭をふ~ふ~吹いて火力を上げて粥を煮ていますので、後炭もたっぷり入れることができます。これも茶飯釜の楽しみです。
薄茶になって、私もお相伴。薄茶を建てるのが本当にお上手なKさんが点ててくださいました。
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茶飯釜粥の茶事は、少し砕けた茶事ですが、親しい方とご一緒すると本当に楽しいものです。でも、茶事は茶事ですので、あまりにも気が抜けてしまってはいけないので、修行僧が召し上がる粥のこと、禅僧はご飯を頂く前に文言を唱えるのですが、この一飯をいただくに足る自分であるかと自問自答するお話や、利休さんが秀吉を迎えて茶事をす津露機に、粥を出して秀吉に忘れていた若いころの気持ちを思い出させた話なども、ご紹介してゆきました。
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茶事はとんでもなく楽しい、でもただ楽しい宴会にはなく、直心の交わりができたり、心深く生きる糧になるような時間と空間でありたいと思います。
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粥の茶事は今年はこれでおしまい。また来年、寒くなるころまでお預けです。
茶釜でご飯を炊く、茶飯釜のっ茶事は、釣り画まができる塚口真庵で2月25日26日に茶事の勉強会として開催します。時節がえあ、奈良のお水取りの世界で、お待ちしています。まだお客さんにお申し込みいただけますので、ぜひご一緒に。


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