塚口真庵 ちょっと大人のお茶稽古4月から土曜日にも開催

2017年03月06日 18:55


四畳半茶室・塚口真庵ちょっと大人のお茶稽古は、4月から土曜日と日曜日の二日間開催させていただきます。濃茶点前や炭手前のご希望が多くなって日曜日だけでは対応できなくなってしまいましたので。
お茶稽古は一回毎のセミナー感覚でお申し込みいただけます。お客様でのご参加も大歓迎です。4時間、ゆっくりお茶に触れていただけます。
茶道をするにあたり、点前稽古はたぶん三割くらいで、そのほかにも身につけること、学ぶことはたくさんあります。
お茶稽古ではそのあたりのことも、合わせてお伝えしています。
じないまちの地元の催しとの関連で、第一もしくは第二の土曜日曜の二日間となります。
参加費は諸経費の高騰のため(茶道の啓発活動という私のラウフワークの一環でほぼボランティアで開催させていただいているプログラムなので、ご理解ください)500円アップで、3500円にさせていただきます。濃茶点前、炭手前はプラス1000円。薄茶稽古は参加費に含みます。濃茶点前、炭手前で薄茶点前希望の方は、もし薄茶点前稽古に空きがある場合にのみ、稽古していただけます。
ゆっくり、お客様で参加いただき、美味しいお茶を召し上がっていただき、お茶話などもお楽しみいただくのもおすすめです。

4月は8日9日です。
9日の日曜は点前稽古は薄茶稽古のみ空きがあります。お客様参加も大丈夫です。
8日は、濃茶点前、初炭手前、後炭手前に空きがあります。お客様参加は後1名様です。
8日は釣釜、9日は透木釜で開催です。

3月5日塚口真庵ちょっと大人のお茶稽古レポ==お水取り==

2017年03月06日 18:53

塚口真庵ちょっと大人のお茶稽古。本日は奈良・東大寺のお水取りの趣向で。
釣瓶の水指を持ってゆきたかったのですが、荷物が多くてあきらめました。
代わりに、水を思わせる手桶の花入れを持参して、稽古が始まる前に皆さんに花を入れる稽古をしていただきました。
じないまちのお店のお仲間から、美しい卜半椿をいただきました。この椿は、つぼみではなく、しっかり開いたものを花入れに入れることができます。峯風庵のお茶花の心配をしてくださる方がもう一人いらして、椿がたくさん手に入りましたので、お水取りにちなんで、床の花は散華にしました。贅沢させていただきました。感謝。
今日も釣り釜の風情に、酔いました。
お茶をする環境というのは、とても大切だと思います。侘茶の文化を伝えてゆくための環境として、風情ある四畳半茶室が、私には必須に思えます。炭の火の暖かさ、炭の還元作用によってもたらされる磁場のような空気感、炭の火で煮のついた釜から立ち上る湯気の気持ちよさ。茶筅の音や釜にさす水の音も四畳半茶室ならではの響きで、心に届きます。時間と共に変化する炭の状況で、煮えの様子、釜の松風の音も変化します。
今日は、後炭で輪胴とめもできました。
香合は、お寺の行事にちなんで鐘を。主菓子は浮嶋を作りました。銘は「若草山」。美味しいと皆さん絶賛していただきました。翠の色は蓬です。干菓子は、落雁の水と雲平の蝶々。茶入は膳所の大海と初心の方のために古瀬戸の肩衝を用意しまた。棗は、真塗りの面取り棗。お寺の行事らしいかなと。濃茶の茶碗はいつもの黒楽でしたが、薄茶の茶碗には、赤膚の奈良絵の茶碗と春草の茶碗を。関西では、お水取りが終わると本格的な春になるといわれていますので。茶杓に困って、今回は稽古ということで、黒いシミのある稽古用の茶杓に「お松明」という銘を付けて使いました。本物のお松明の燃え残りの竹で作られて茶杓がほしいのですが、貧乏茶人にはちょっと手がでません。(´;ω;`)ウゥゥ
今日も目いっぱいの稽古。皆さん、本当にお茶が好きなんだなあと、うれしくなりました。

2月の塚口真庵 茶飯釜の茶事勉強会のレポです

2017年03月06日 18:43

茶飯釜・正午の茶事の勉強会、26日28日両日ともに、茶釜で美味しくご飯が炊けました。「草の戸や 住替わる代ぞ 雛の家」松尾芭蕉の俳句を茶事の世界に閉じ込めました。四畳半茶室の釣り釜、f分の1の揺らぎの心地よさ。真庵をお借りするときに、釣り釜が使えるように工事をお願いして本当に良かった。
写真は二日分を混ぜてご紹介しています。

さて、この日程の茶事ですから、テーマは雛祭りかなと考えていたのですが、初日の亭主役の方が武道家でライフコンサルタントの男性です。可愛いだけの雛祭りでは、どうも似あいません。茶事の世界を用意する影の亭主の私にも似合わないなあと。
2月の初めに、東京での茶事にお招きを受けました。大阪の片田舎の富田林寺内町からは前日入りしなくては間に合いません。で、前日に、6代乾山・三浦乾也の足跡をたどるために、隅田川のほとりの言問団子の店を訪れました。ずいぶん昔に、信楽の骨董店で、乾也のこの時期に使える貝合わせの向付を求め、とても気に入っていましたので。乾也は明治の初めに京都から隅田川のほとりに移り、都鳥の文様が特徴の言問焼きをはじめており、言問団子のお皿として使われていました。
その時、ハタと思いつきました。隅田川のほとりには松尾芭蕉の草庵があり、奥の細道の旅に出る前に、この家を小さな娘を持つ家族に貸します。「草の戸や 住替わる代ぞ 雛の家」この俳句を詠んで家に張ってから去ったといいます。ここから、瞬く間に茶事の世界が見えてきました。私には、ほんまにお茶の神様がついていてくださると思います。今回もこの時点でいい茶事になると確信。

この季節、春を待つワクワクする思いもありますが、季節の変わり目には侘びを感じます。茶事は、ただ楽しいだけではなく、心を深く、豊かにする場であってほしいと願っています。ただ楽しいだけのスノッブな遊びであれば、私はお茶を続けていなかったでしょう。お茶でしか味わえない、お茶でしかたどり着くことのできない世界を茶事でお届けしたいと願っています。
松尾芭蕉の句からは、鴨 長命の方丈記にみられる諸行無常の世界観も感じとれます。元禄2年、西行法師500回忌の年に、芭蕉は奥の細道の旅に出ます。芭蕉は西行を師と仰ぎ、私の住む寺内町から程近い、西行終焉の地の弘川寺にも足跡を残しています。
奥の細道の序文「月日は百代の過客にして 行きかふ年も又旅人也」。人生もまた、旅。一日一日の生も、また、死に向かって歩む道。

茶飯釜は、茶室の中でご飯を炊くという楽しい茶事ではありますが、「飢来飯」「渇来茶」という仏性とも思える心が込められています。ご飯を大事にいただくという気持ちも生まれます。楽しい中にも、ご参加の皆様にはそれどれの気づきや思いが生まれたようで、勉強会が終わって、素晴らしいお礼メールが次々に届きました。
私も、感激で、疲れも吹き飛びました。
いつもと違う懐石の進行に、水屋コースの方々は大変だったことと思いますが、水屋の働きがあって茶事は首尾よく進行します。懐石やお菓子作りも、実はスタッフで作ってしまう方が楽なのですが、しっかり大変な部分も体験していただくことで、実際に茶事ができる人が育つ勉強会にしたいと思っています。客コースの皆さんも、今回は、亭主を助けて火吹き竹で炉の炭を吹き火力を上げてご飯を炊き上げるという作業に、「ああ、茶事は亭主と客が一緒に作り上げるということがよくわかりました」と。宇宙観で構成された小さいけれど、限りない広がりを持つ茶室に、その日の世界を持ち込み、亭主、裏方、客というそれぞれの役割を、人を思いながら、よき生き方の探求として実践することで、良き社会の縮図を作り出し、互いに高みを目指す。これが本来の茶道・茶事の意味や意義かと思います。

初座の床には「風吹南岸柳」の禅語をかけました。これは「雨打北池蓮」と対句になっています。同じ時節でも、南の地では優しい春風が柳を吹き、芽吹きを誘っていますが、北の地では冷たい雨が強く蓮を打つ厳しい状況があります。禅の世界では、何事もあるがままに受け入れることが大事と諭されていますが。私は、お茶で高みを見た人は、宮沢賢治みたいですが、苦しんでいる人、悲しんでいる人があれば、そばに行って寄り添い、またすべての人の幸せのために、自身でできることはできるだけでいいので力を発揮する。それが茶人というものではないかと思ったりしています。おなかがすいた人がやって来たら、どなたにもご飯を差し上げましょう、のどが渇いた人が来られたら、どなたにもお茶を差し上げましょう。茶飯釜の心です。

さて、準備が整い茶事が始まります。待合には、芭蕉の旅姿の色紙。初入の床には都鳥の香合を飾りました。後入の床にはお雛様。花入は旅枕です。
当日の茶事の模様は、初日にお付き合いいただきました映像作家で大学教授のFさんが写真を撮ってくださいましたので、いつもより数段素敵な写真がとれていますので、二日目と合わせて、ご紹介します。壊れかけのカメラで、いつも写真が悪いのはカメラのせいにしていましたが、やっぱり腕がないんですね、私。(-_-;)

釣り釜の茶事は、本当に素敵なので、3月にも真庵で釣り釜の茶事を開催させていただきます。桜の頃・正午の茶事。3月はちょっとこむづかしいことは置いといて、ただただ、ゆったり、釣り釜の揺らぎに春を感じて、それぞれの櫻の情景をお楽しみいただけるような茶事にしたいと思います。3月26日(日)27日(月)二日間続けて開催させていただきます。遠路の方は、一日はお客さん、もう一日は水屋でのお勉強をされる方もいらっしゃいます。

2月の茶懐石料理教室 弥生・春の野遊びの献立 レポ

2017年02月19日 22:58

2月の茶懐石料理教室、終了。
春の献立は、心も華やぎます。
玄関の花も春らしくして、ご参加の皆さんをお迎えしました。
今月はアメリカ在住の方が出張のための帰国に合わせてのご参加、金沢や東京などの遠路からもご参加いただきました。
私の茶懐石料理は、辻留の初代の料理を受け継いでいます。今は辻留の茶懐石も随分変わってきたようですが、変える・崩すことはたやすいですが、守るというのはなかなか大変です。きちんと懐石料理の意味を伝えながら伝統の料理をこれからも伝えてゆきたいと思っています。
今回は弥生三月の終盤の頃の正午の茶事を想定した献立です。
菜の花は、千家のお茶を学ぶものは、利休忌が終わるまでは口にしないという伝えがあります。利休最期の茶室の床に菜の花が飾られていたことに起因します。茶道を集大成された利休の死を悼んで、また憧憬の思いを込めて。
野遊び・正午の茶事の懐石、ご紹介しましょう。
峯風庵自慢の卵真蒸の煮物椀は、大好評でした。私も3日続けて食べても、やっぱり美味しいなあと、自画自賛。(^^)v
今回は春の野遊びらしく、時代の重箱に、焼物と強肴を一緒に盛りました。焼物の地鶏の鍬焼きも、お百姓さんが野で農作業の鍬をたき火で熱して鳥を焼いて食べたことに由来する料理です。

向付  サヨリ昆布〆 蕨づくり 新わかめ ウルイ 山葵 加減醤油
汁   ウド  合わせ味噌 辛子
煮物椀 卵真蒸 車エビ 菜の花 百合根の櫻 木の芽
焼物  地鶏鍬焼き 山椒風味
強肴  貝と分葱のぬた 薄揚げ ウド ウルイ 新わかめ
小吸物 エディブルフラワー
八寸  モロコ甘露煮  ふきのとう衣揚げ
香の物 沢庵 若ゴボウ 野沢菜
酒   甲斐の国の銘酒  春鶯囀(しゅんのうてん)
主菓子 春野(道明寺おはぎに練り切の花を載せて)

# 2月の塚口真庵ちょっと大人の御茶稽古 レポ

2017年02月14日 20:16


塚口真庵でのちょっと大人のお茶稽古。今月は第二日曜日に開催。
塚口真庵での茶事勉強会で釣釜にしますので(2月は茶飯釜・正午の茶事 3月は釣釜・正午の茶事)、亭主役の炭手前の予習ということもありましたが、四畳半茶室での釣釜の風情はことのほか素敵です。鎖の上げ下げで、ちょっと目が寄り気味になってしまいますが。(^_-)
最近は、早く来て準備の手伝いをしてくださったり、終了後の片づけを手伝ってくださったりするご参加の方も増えて、ちょっとラクチンです。(*^^*)
開催前に、今回も花を入れる稽古もしていただけました。いつも、うまくいかないとずいぶん時間がかかっていたKさんが、今回はスコンといい花を入れていただき、本人もとてもうれしそう。普段の生活で花を入れることがなかった男性たちも、はじめは、あれバランバランやん~~て、一から入れなおしていましたが、最近は私より上手に入れてくれます。うれしいことです。
準備を手伝ってくれた方には、すぐわかったことと思いますが、この日は梅に心寄せていただく時空をご用意していました。車の運転ができないし、出先なので、十分な道具を持参できないのですが、稽古ではありますが、その日の世界をなるべく用意させていただきたいと、重い荷物を両手に持って、会場入りしています。
床の軸は、「紅炉一点雪」。好きな禅語です。
この日も赤くいこった炉の炭に、皆さんいろいろなことを感じ取っていただけたことと思います。
一つめの梅は、干菓子の手作りの雲平。少し梅酒も入れてみました。二つ目の梅は、利休梅の蒔絵のある大棗。三つめは、薄茶のお茶碗の文様がやり梅。それぞれに違った梅の意匠。
ただ、梅の季節ですね、で終わってしまってはお茶にはなりません。
お茶は面白くて、自然にあるものや大きな物語などを茶室という小さな空間に閉じ込めて、いわばうその世界を作り出します。人がそこにかかわることで、より一層の美しさや、より一層の深さを創造し、そこに真・善・美を見出します。
宇宙観に基づき作り出された茶室空間に、その日の世界を持ち込み、主客・裏方相互に人間性を心を尽くし、高めあいながら、より良き社会の在り方を探求する場として時間が流れます。茶室で高みを見た人たちは、茶室を離れたときも、社会がより良い方向にむかうように力を発揮します。ある茶人さんが、お茶の目的は世界平和だと。一言で言い切る、すばらしさ。こんな話も紹介させていただきました。
理屈はどうあれ、お茶での人との出会いや交流は、単なる社交という概念を超えて、なんとも素敵なものだと思います。お茶を通じて、人と人、モノとモノ、人とモノなどの関係性が生まれてゆくことに、喜びを感じます。
さて、梅ですが。日本の歴史の中で中世の初めくらいまでは、花といえば梅を指していたそうです。雪が降り積もり、氷の張る寒い季節に、春に先駆けて花開く梅の花、凛とした姿が心を打ちます。上品な花の香りも、好もしく思います。
季節は移ろいゆきます。いろいろな花が咲きそろう前に、梅の季節を存分に楽しませていただきましょう。一日一日をうかうかと過ごしてしまわないように。

稽古は、初炭、薄茶、濃茶、薄茶、後炭、濃茶と続き、最後は全員で薄茶を楽しみます。濃茶は5人分ねっていただきます。薄茶も5人分点てていただきます。薄茶は一服や二服点てているだけではわからないこともありますが、福の良きようにするにはどうすればいいのか、自然いミニついてゆきます。
濃茶のお菓子は、練り切りの「雪間の草」きんとんにする時間がなくて、茶巾絞りに。
最後の薄茶のお菓子はいつもありあわせの物ですが、今回は東京・浅草土産の人形焼き。
今月も気合の入った稽古になりました。お客さんでご参加いただく方は、ゆっくりお楽しみいただけたかなとおもいます。
来月は3月5日(日)午後1時~5時です。稽古はあと薄茶点前が1名様、お客さん参加あと2名様です。濃茶、炭手前はもうすでにお申し込みいただきました。

宅急便で、釣釜にと、東陽坊ぼ釜を送ったら、何故か、つまみがひしゃげていました。ペンチでなおるかなあ。(-_-;)


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