11月の塚口真庵ちょっと大人のお茶稽古 レポ

2016年11月08日 18:25

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毎月第一日曜日に開催させていただいている、塚口真庵ちょっと大人のお茶稽古。
秋晴れの気持ちの良い日でしたので、露地の蹲を使って席入りしていただきました。
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最近、満員御礼の大賑わいです。四畳半茶室ですし、皆さんたっぷり4時間楽しんでいただけるので、定員は10名です。
私は弟子も社中も持ちませんので、お茶の稽古をされている方も、気兼ねなく一回毎のセミナー感覚でご参加いただいております。
普段お稽古で炭手前やきちんと濃茶が練れない方も多くいらっしゃいますし、しばらくお茶の稽古から離れてしまったけれど、たまにはお茶に触れたいと思われる方など、毎回いろいろな方がいらっしゃいます。気軽ですが、中身はしっかり、お茶の魅力をお伝えしています。

11月は炉開き。炉を開く喜びで、皆さん、笑顔、笑顔。
床には「萬山寿色」の墨跡。花は桜の照葉と紅白の椿を。椿の花はちょっと開き過ぎかなとも思いますが、このくらい笑っているような風情が、炉開きのお茶には似合います。
あまり華やいだ道具をもっていないのですが、今日は目いっぱい茶人の正月らしく。
大きな炉の炭で、煮えのついた釜からは、いい松風の音が聞こえ、湯気も龍のように立ち上ります。
お茶が大好きな皆さん、お茶の道に前向きに取り組んで折られる皆さんと、一緒に過ごす時間は、本当に楽しいです。
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濃茶のお菓子に用意した善哉も、皆さん、喜んでくださいました。正式に菓子椀で、黒文字と赤箸で召し上がっていただき、食べ終わった後は赤箸は半分に折ってお椀に返し、黒文字は持ち帰ります。濃茶のためのお菓子ですから、塩昆布などの辛いものは付けないのが決まりです。
こんなお善哉の食べ方は初めて~~とおっしゃる方が多かったです。
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お茶稽古によく来てくださる方は、準備から手伝ってくださったり、稽古途中も気働きで、動いてくださったりで、大助かりです。
稽古メンバーで、真庵でお茶会をしたいという声も上がって本当に、うれしい限りです。

おかげさまで、お花をいただきましたので、今回もご希望の方にに茶花の稽古もしていただけました。Fさん、ありがとうございました。

そうそう、三べのお話しも忘れずにさせていただきました。今回は、干菓子器のふくべ、蓋置のおりべ、建水のいんべ(備前)で、揃えてみました。
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12月は4日の曜日、開催です。1月はお休みにしようと思っていましたが、熱心な方々がぜひ、1月もと、おっしゃっていただいているので、検討しますね。

10月の茶懐石料理教室 霜月開炉の献立 レポ

2016年10月17日 17:02

今月の茶懐石料理教室は、11月の炉開きを想定した献立とお菓子、3日間とも美味しくいただきました。どんなものをお出ししたのか、責任上、毎回ご参加の皆様と同じものを同じ量、いただきます。
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今回の食材のお買い物も、ひと月早い献立で開催させていただくために(実際に茶事をされる方のお役に立てるように)のため走りの食材集めにちょっと苦労しました。どうしても手に入らなかったのもは、ちょうどよいサイズの蕪です。ざっくり皮を剥いで、中くりぬいて海老真蒸の射込みを作って煮物椀にしようと思っていましたが、蕪そのものがほとんど出回っていなくて、あっても、ごく小さな物。一週間先なら、あったかもしれない。農産物は自然の恵みなんだなあと、改めて、食べ物に感謝。で、献立を急きょ変更です。一つ変えると、他も献立もかえてゆかねばなりませんので、ちょっと焦りました。強肴以外は、食材を重ねないように、献立は組んでゆ苦のが茶懐石のお約束です。
茶人の正月らしいご馳走を用意しました。
お菓子は、旧暦10月の最初の亥の日、亥の刻に炉を開いて火災を逃れたり、また、多産なイノシシをめでたいものと考えた伝統にちなんで、亥の子餅を作りました。
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来月は11月18日(金)19日(土)20日(日)に、師走・夜咄の茶事の懐石とお菓子.忠臣蔵をテーマにした献立です。実は、じないまちには浅野内匠頭に関する素晴らしいお宝が二つあるのです。12月には、そんな物語の茶事も夜咄で開催したいと思っています。

向付  鯛の松皮造り 菊花 寿海苔 山葵 加減醤油
     器は吉祥文様の古伊万里
汁   大根 小豆 辛子
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煮物椀 海老芋真蒸雲丹乗せ 芽れん草 シメジ  松葉柚子  山葵 薄葛仕立て
     器は時代鶴と山里蒔絵
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焼き物  鰆 酒塩焼き
      器は 銀杏文様の瀬戸
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強肴   河内鴨の丸 ほうれん草 紅葉人参炊き合わせ 刻み柚子
       器は 武田 浪 作 麦わら釉
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小吸い物 結び昆布
八寸   からすみ  焼き栗田舎煮
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湯斗
香の物  沢庵  蕪 蕪の葉
        器は御深井焼き
酒      越後鶴亀  人肌の館で
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主菓子  亥の子餅
        器は時代黄瀬戸扇面

10月の塚口真庵ちょっと大人のお茶稽古レポ

2016年10月05日 16:29

10月2日(日)塚口真庵ちょっと大人のお茶稽古。
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例年なら、簀戸を外してふすまにしてもらうのですが、今年は、ほんまに暑いので、簀戸のままで。
いつも同じような写真が多いので、今回は茶室の水屋風景も一枚。
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風炉の季節は灰型もしなくてはいけないので、1時スタートの稽古に、11時から会場入りして準備です。富田林の家は9時に出ます。(‘◇’)ゞ
この水屋の準備が、実はすごく勉強になるので、11時に入ったら、はや、メンバーさんがオーナーさんと一緒に準備を始めてくれていました。灰型も初チャレンジ。なかなか、上手。(*^^*)広いお庭にオーナーさんがたっぷりと水を撒いてくださって、気持ちがいいこと~~。
前日、一日かけて集めた茶花で、早めに来られたみなさんに花を入れてもらいました。
名残の季節には、戻り咲、残花など、風炉の季節に名残を惜しんでたっぷりと入れます。実のなるものもを入れるのもこの季節の楽しみです。花入れは背負子です。山から秋の実りをいただいて背中にしょって帰る杣人たちの姿を思い浮かべます。
花は、皆さん、腕を上げれれて、それぞれにいい花を入れてくださいました。
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暑いので、蹲を使っての席入りは省略して、席中でのご挨拶。名残りの季節の説明、侘びと寂の違いなどお話しさせていただいて、床の説明。お軸は、私がお茶を初め、最初に求めた、「閑座聴松風」です。
名残ですので、鉄のやつれ風炉などご用意したいのはやまやまですが、出先ですので、いつもの風炉に中置きで。
初炭、薄茶、濃茶、薄茶、後炭、濃茶と稽古がつづき、最後のおまけの薄茶は全員で。いつもわいわいと、ここは楽しいお話がはずみます。本日も、皆さん、最後までお付き合いいただき、茶事と同じ4時間、お茶と向き合っていただきました。
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香合は、一刀彫の可愛いふくら雀。サギ文様の細水指に秋を感じます。
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サギは年中見かけますが、季語としては秋になります。九州の現焼きにサギがよく出てきますね。今年はまだ、使っていなかったことを思い出しました。
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濃茶のお茶碗は、繕いのある李朝の御本茶碗、茶入は、古唐津の大海。細長い水指なので、背の高い茶入より平たいものほうがよく似合います。
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後炭の写真を撮り忘れましたが、風炉中の炭の風情にも名残りを感じました。
薄茶のお茶碗は3碗、用意しました。今回は、薄茶の茶椀の取り合わせについても、同じようなものではなく違ったものをあわせてしかも全体のハーモニーを作り出す合わせ方の解説をさせていただきました。主茶碗は、中村真人作の伊羅保。替えは、京焼の原 清和作の三島と刷毛目のついた俵型茶碗。もう一碗は、膳所焼き 雄松の渋い絵付けの花唐草。
俵のお茶椀が出た時に、ああ、だから雀なんですね~~と。
楽しいでしょ。お茶は。
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干菓子は、いつものことですが、前日の夜中に作った、栗入りの月の雲平と、シナモンを入れた芝の戸落雁です。10月は栗名月なので、栗を入れてみましたが、もうちょっと黄色が出てほしかった。くりぬき盆に盛ったら、わびわび~~。(-_-;)
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主菓子は、な~んだ、今日は手作りじゃないの~~と、皆さんに言われてしまいましたが、この季節、絶対食べたいお菓子があるのですが日持ちがしないので、私一人では食べきれない。浅草 舟和の芋羊羹です。前日に、阿倍野近鉄の銘菓コーナーに買いに行きました。食べてみて、皆さん、納得。ほんまに美味しいんだから。名残りの月のお菓子としてもぴったりです。
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おまけの薄茶のためのお菓子は、金曜日に当麻寺で買ってきた中将餅。こちらの日持ちは4日です。硬くなってないかなとちょっと心配でしたが、冷蔵庫から出してしばらく常温にしたら、もと通りの柔らかさと美味しさ。これも、皆さん、絶賛。
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10月のお茶稽古も楽しく終了しました。
11月は第一日曜日 午後1時から午後5時。途中参加途中退出可。炉開きのお茶です。手作り善哉を所望されてしまいましたので、正式に菓子椀で召し上がっていただきたいと思います。後のお箸の折り方なども体験してください。

9月塚口真庵夕去りの茶事勉強会レポ

2016年10月05日 15:21

9月の塚口真庵 夕去りの茶事勉強会。無事2日間終了しました。
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「月を待つ」と題しての夕去りの茶事。夕去りの茶事は通年、開催することができるのですが、夕暮れが去ってゆく時間に開催して、茶事が終わって露地に出たら、お月さまがぽっかり見える(かもしれない)お月見の頃が一番、ふさわしいように思います。
茶事の一期一会が、とても大切なものであることを、時の移ろいがはっきりとわかる夕去りの茶事が教えてくれます。
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月はそれぞれが目指すお茶の道の先にあるものに例えられます。今回の茶事では、ご参加の皆さまそれぞれの月が現れるのを、焦らずに時間をかけて待ってくださいねというメッセージも込めたつもりです。
人生にはいろいろなことが起こり、続けたくてもお茶をいったんお休みしなくてはいけなくなったり、家族の介護やお世話で参加したくても、茶事の勉強会に参加できない状況にある方もたくさんいらっしゃいます。
茶事や茶懐石のレポートは、お茶の魅力をお伝えしてゆきたいと願う私のライフワークの一環でさせていただいています。実際にご参加いただき受け止めてくださることの10分の一、二十分の一もお伝えできないかもしれませんが。参考になれば幸いです。
写真は2日間のものが混ざっています。25日は席入り4時で、27日は夜にお出ましにくい方のために正午席入りで、電気を消して夕去りの流れを体験していただきました。
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夕去りの茶事は、初座が陽で、床には花を。花が印象的に、お客様の心に届きますように・・・。
茶室に花を入れ、香を焚いてお客様をお迎えするのは、神様、仏様と同じくらいにお客様を大事に思ってお迎えしていますよという亭主側の気持ちです。
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月見の宴をイメージして、花は鼓の胴に入れました。昔、長唄の鼓の稽古をしていた時の物です。何でも置いておくと、お茶で役に立つことがあります。(^_-)
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夕飯には時間がありますので、風炉ではありますが先に初炭手前を。お客様が預かってくださった香合。可愛いでしょ。これがしたくって、バリ島のこけしを加工した兎香合です。
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懐石は、少し軽めにご用意するものですが、やっぱり心づくし。
向付はヒラメの昆布〆菊花和え、汁は薩摩芋、鳴門金時です。
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煮物椀は、月真蒸に松茸、菊菜、芝に切った柚子を添えて。そうそう、兎の形に作った車海老も入れてしまいました。
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焼き物は秋鮭利休焼き、強肴は焼き椎茸、梨と菊菜のみぞれ酢和え、八寸は、秋刀魚のケシの実まぶしと枝豆です。湯斗と香の物をお出しして、この時に、ほっこりおなかと心があたたかくなるようなお料理が茶懐石です。
主菓子は、兎上用饅頭。これも水屋コースの皆さんの手作りです。
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中立では、露地に蝋燭。27日には鐘を打ち残して、手燭の交換もしていただきました。昼間で蝋燭の風情がない分、いろんなことをしてもらおうと。
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後入りの床には、墨跡。「吾心似秋月」大徳寺 高桐院 剛山 和尚の書です。手燭を添えています。
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短繋と手燭の灯りで濃茶、続き薄茶。稽古茶事ではありますが、四畳半茶室では、みなさんの心が寄り添うようで、暖かな気持ちがいったりきたり。たぶん、むつかしいことは言わないでも、茶事の何たるかが、皆さんには理解できたことだと思います。
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待合から、腰掛待合、露地、初入り、後入りと、シンフォニーのように道具組をしてゆきますが、本日は、月と兎の意匠を重ねることで、主題を感じていただきました。
仏性の悟りである「帝釈天と兎」のお話もさせていただきました。
美しい、そしてちょっと物悲しい、月を待つ茶事。
お楽しみいただけたら、幸いです。
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そうそう、27日の正客様から、床の花にしゅうめい菊が入っているのを見つけて。しゅうめい菊の花言葉を教えていただきました。なんと「忍耐」だそうです。勉強会のことゆえ、何かとおめだるい点も多々あったことと思いますが、どうぞ、こらえてくださいね~~。これ、使えますね。(^_-)
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神無月・名残り 茶懐石料理教室レポ

2016年09月20日 19:10

9月の茶懐石料理教室が終了しました。
神無月・名残りの献立とお菓子。
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侘びの季節、もちろん懐石やお菓子も侘びたもので。
11月に口を切ったお茶の名残り、風炉の名残りを楽しみます。
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この季節ならではの寄せ向う。正客には繕いのある時代の赤膚焼きの向付をご用意しました。
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八寸も陶器の物か漆を塗ったものを使います。じないまちの陶工房飛鳥・阪本光江さん作の四方皿を使いました。これ、お気に入りです。
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香の物鉢は、中がすり鉢になった片口を使っています。これも飛鳥さんのもの。本当は作家も重ならないように道具は組んでゆきますが、最近、購入したので、早く使いたくて。名残りの懐石の器には片口が似合います。
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お菓子は、徳島の銘菓・小男鹿もどきをつくりましたたが、大好評! よかった。
「奥山に紅葉踏み分け鳴く鹿の声聞く時ぞ 秋は悲しき」古今集 猿丸大夫
名残の頃の茶会にはよく使われる、侘びた風情のお菓子です。
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<神無月・名残りの献立>
向付   炙り鮪 たたき長芋 芽ネギ 山葵  加減醤油
汁    勝間南瓜 あわせ味噌  粉山椒
煮物椀  海老入り揚げ真蒸 三度豆 シメジ  柚子
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焼き物  但馬地鶏もろみ味噌焼き
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強肴   南瓜 里芋 キノコ餡かけ
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小吸い物 枝豆
八寸   鮭トバ   薩摩芋茶巾大徳寺納豆入り
香の物  たくわん 胡瓜 小茄子辛子漬け

飯    新米
酒    大七   からくち 生酛

主菓子  小男鹿
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