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11月塚口真庵茶事勉強会 炉開き・正午の茶事レポ

2018年12月04日 01:14

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炉開きの茶事勉強会のレポートを書こうと思いつつ、もう次の夜咄の茶事の事で頭がいっぱいになってしまって、とうとう師走に入ってしまいました。
勉強会なので、義務付けはしていませんが、茶事が終わったら、ほとんどの方がお礼のメールをくださいます。勉強会ですが、私は本番の茶事の亭主をするつもりで茶事の準備をしますので、終わった後のメールがとても楽しみです。
万博の跡地の日本庭園の中にあった茶室・汎庵で茶事講座をしていた時に、最後の方に一度いらしてくださった男性が、真庵茶事勉強会のお客様に来てくださいました。汎庵以来の茶事とのことで、もう7年くらい前になります。その方から、素晴らしいメールをいただきました。「白萩に現れた御濃茶の練り跡、遠山を望む心地して、幽玄の境地に誘われました。」利休の逸話にゆかりのある大徳寺呉器写しの白萩のお茶碗。しっかりとご覧いただき、心に感じ取っていただいたご自身の言葉をつづっていただいた文章が、とてもうれしかったです。ご縁がつながって、ああ、お茶していてよかったと思う瞬間でした。

初座の床には「松樹千年翠」大徳寺 弧蓬庵 卓源和尚のお筆です。松はいつまでも美しい翠を絶やさない。絶やさないために、人知れず葉を落とし、松ぼっくりをおとし、春には新しい葉を生ずる。命の営みの愛でたいこと。松の木の精進に頭が下がります。この句には対句があって「時人意不入」とあり、その時松を見ている人の心にはこの美しさや尊さは伝わらないと。心に感じる、豊かな心をを育むことはなかなかむつかしいものですが、茶道を通じて、それが叶うことは、映画の「日日是好日」でも描いていましたね。
「松樹千年翠」は禅の研究書「続伝灯記」の中にある語です。伝統という言葉を禅の世界では伝灯と書くと遠い昔に教えていただいたことがありました。心に灯をともすように、伝えるべきものやことを伝えてゆく。灯を絶やさないためには油が必要で、古い時代の油はもうこの世にはな、新しい時代の油を使わざるをえません。 私のお茶は伝統を重んじながら、現代の方々にとっても茶道が素晴らしいものであるということをお伝えするための灯を消さない油になることかと思ったりすることもありますが、力不足で・・。

さて、炉開きの茶事。華やかな道具を持たない私は、この炉開きと初釜が一番苦手です。毎年同じでは来てくださる方も楽しくないだろうと、少しは代り映えするように、四苦八苦。今年は、さわやかなで心が晴れるように感じレいただければと思いました。
初炭では、大きな炭に感動の声。茶室の中も温まって、懐石の間にうまく煮えがついてくれました。
懐石料理は10月の茶懐石料理教室で実習したものとほぼ同じですが、器を少し変えて、向付けには古伊万里の宝尽くし文様を、煮物椀には江戸時代の塗師佐野長寛作の長寛絵替わり椀(本歌は確か湯木美術館蔵)の写しをオーダーして作っていただいたものを。いい車エビが手に入ったので、菊花真蒸にきれいな扇面海老をを添える事ができました。あ、でも写真撮り忘れています。(-_-😉
お善哉の器も変えて、根来のお椀に。翁面の蒔絵入った小皿には柿を添えました。
三べの話、柿と栗のお話も忘れずにできました。

後入りの床には、花。今年は椿が遅くて、大変です。開きすぎてしまいましたが、炉開きの華やぎも醸し出されて結果オーライです。白玉椿と雪柳の照葉。
濃茶が終わるころには、釜の煮えも少し静まり、時間の経過を感じさせてくれます。炭は見事に燃えて、ちゃんと輪胴も継げました。
和気あいあいの薄茶が終わるころには、ああ、もう茶事が終わってしまうと名残り惜しい気分がしぢます。勉強会ではありますが、ご参加の皆様のおかげでいい茶事ができました。
感謝、感謝。

それと、初半東にチャレンジしてうださったNさん。
「一から教わった事が沢山あった上、茶事の流れをフルに感じる事が出来、とても充実した一日でした。積み重ねていけたらなぁと思っております。」と、また一人茶事にはまった方、ゲットです。(^_-)-☆

次回は12月23日、寺内町峯風庵で「隠れキリシタンを偲んで・・」夜咄の茶事勉強会を開催します。蝋燭と短繋の灯の中静かな静かなクリスマスシーズンを過ごしてしていただきたいと思っています。茶事が初めてのかたも、ご遠慮なくご参加くださいませ。また、峯風庵は低い椅子席茶室ですので、おみ足やお膝に不安を感じていらっしゃる方もラクチンですので、ベテラン茶人さんもぜひお客様でお付き合いくださいませ。

9月の塚口真庵茶事勉強会 夕去りの茶事レポ

2018年10月04日 00:06

今月は塚口真庵で夕去りの茶事の勉強会。CIMG1676_convert_20181004002456.jpg



ほぼ本番通りに開催しますので、亭主役もよく勉強して来てくださって、自身の言葉で世界を作りおもてなし。水屋コースの皆さん

も緊張感をもってやり遂げててくださいました。お客さんは本当に楽しそうで、私も楽しくて記録の写真を撮るのを忘れるほど。(^.^)

暑くて長い夏が過ぎ、ようやくやってきた秋を思いっきり楽しもうと。「秋の夜長」の茶事をお楽しみくださいとご案内。

夕去りの茶事は初座が陽で、床には花を入れます。遊び心で、私の鼓を花入れに見立てて。宴の始まりです。この遊び心が後座の灯火のもと、鼓を打つ音が空間や心の中に響けば、お茶の醍醐味、遊ぶ心に昇華されてゆきます。
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茶懐石料理教室もそうですが、茶事の勉強会の皆さんレベルを上げてこられて、本当にうれしいです。
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初炭手前の後は懐石とお酒。ご亭主役が日本酒がお好きなので、彼らしいおもてなしになるように、長kwも2種ご用意。チロリがすっかり殻になって帰ってくるので、台所もうれしそうでした。初めのお酒は石川県の菊姫酒造の「先、一杯」これは私のおすすめのお酒で、懐石によくあいます。夕去りの茶事は夕方が去ってゆくころに開催しますので、朝新鮮な魚を買いにゆくことができます。向付は大きなヒラメを一匹買いましたが、とても美味しかった。縁側もちゃんと皆さんにお付けしました。
八寸では、新潟県の菊水酒造の秋のひやおろしの大吟醸に菊の花びらを浮かべて菊酒に。
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緊張して何も食べれれませんとおっしゃっていたご亭主も、水屋で懐石はぱろりと召し上がり、お酒で気持ちも和み、自然体に。お酒の効用、すごいです。(^.^)

主菓子は練り切きんとんfr、コスモスをイメージして。
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半東さんは灯りのある分、いつもより大変ですが、タイミングよく動いてくださって、中立の露地には美しい灯火。

後座の床には、掛物。紹尚和尚に書いていただいた「話尽山雲海月情」。灯火のもと。人生いろいろなことを乗り越えてきて、今、自分がここに友とある。さあ、宇宙や自然のすばらしさを語りつくしましょう。ダダ楽しいだけの人生ではきっと味わい屋深見というものはわからないのかもしれませんね。

存在感のある水指は本日の次客の陶芸作家さんにいただいたもの。これに合わせる茶碗葉、これしかないと、瀬戸黒を。桃山の陶器をよみがえらせようと作陶されている、鈴木豊さんの作。
畳にぴったり吸い付くように佇む瀬戸黒茶碗は、秋に、そして四畳半茶室にふさわしいと思っています。濃茶mうまく寝れたようです。
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薄茶のお菓子は、シャインマスカットを薄い青色の雲平で包んだ月と、黄な粉落雁の稲穂。
昨年は「月と兎の物語」で、夕さtリの茶事ベ㎜協会をしましたので、今年は月と兎葉控えめに。兎歳の私は宇佐美の道具はたくさんあるのですが、薄茶の煙草盆の中野火入れが兎でした。
棗は、雁が飛ぶ姿を高蒔絵で描いたものを使いましたが、どなたも気が付いていただけなかったので、数年前の茶事のお客様のお話をさせていただきました。雁が二羽絵が画れた棗の蓋の丸みが私には月に見えますと言ってくださいました。見えないものを心の目で見るのがお茶の醍醐味、。イマジネーションを広げてゆくのは本当に楽しくすばらしいことです。

今年は残念ながら平日の茶事勉強会にお客様がいらっしゃらなくて、開催できなかったのですが(峯風庵では、水屋コースに人気があります)、混んあ感じにほぼ本番通りに茶事をしていますんで、ベテラン茶人さんもぜひぜひ、お客様にいらしてくださいませ。茶事が初めての方も、楽しみ心があれば大丈夫です。ぜひお越しくださいね。

6月17日18日塚口真庵茶事勉強会レポ

2018年06月30日 15:11

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6月の塚口真庵茶事勉強会は、会場のご事情でいつもとは違う日程で開催することになり、参加できないレギュラーメンバーさんがたくさんあって、ちょっと悲しかったうえに二日目の18日は、大阪北部地震の影響をまとめに受けて、会場まで到着できたのは水屋コース1名様、客コース2名様だけに。サポートの先生も、亭主役、半東役も、途中で足止め。
私とアシスタントは会場に向かう阪神高速の上で地震に会いましたが、何事もなく会場に到着。詳細がわからない状況で、TVもなくて、まさか電車がほとんど止まってしまったこと、復旧があんなに時間がかかるとは。皆さん何とかして会場に到着しようと、大変なご苦労をお掛けしてしまいました。

一人でも来られる方がある限り、茶事勉強会は開催です。サポートの先生も、亭主も半東もいなくて、どうやって茶事をするのですかと心配そうなアシスタントのKちゃん。大丈夫、何とかなるわと、私。大丈夫という言葉は私の座右の銘。お茶で尊ばれる禅語の一つ「和敬静寂」の寂とほぼ同じ感じで私は使っています。何があっても動じることなく毅然として目の前の物事に対処すること。

さて、今回の茶事は、雨の季節に、少し心を晴れやかにしてくれる見立ての茶道具で楽しんでいただくことに。
見立ては、あまりにも唐突でく見るからに見立てとわかるものは、私はあまり、好みません。亭主のセンスやアイデア、創造力をい亜に発揮できるか。もともと、茶道具は見立てから始まり、それが多くの茶人さんの賛同を得てこれを茶道具にしましょうと決まったものが取り上げ。今回は見立てと取り上げの道具をちりばめましたが、あくまで茶事ですから、
全体の世界観、道具のバランス、そして何より、楽しいけれど、丹田のあたりに気が収束していくような静けさや深さも、出せるように。なかなかの難題でした。

前回の茶事勉強会にいらしてくださった陶芸家の方から、こんな面白いもの作ったたので使ってみてくれませんかと、美しいトルコブルーの建水をいただきました。
道具は生かして使うもの。でも、建水は汚れた水を入れるものなので、なるべくお客様の目に触れないように、地味なものを選ぶことが多いですね。茶入や茶碗ように主の道具でななく、もっとも下位におかれるもの。でも。建水がないとお茶の点前は成立しない、大事な道具です。世の中にも、人が嫌がる仕事を引き受けてくださる方があって、人は快適な暮らしができています。ある茶人さんに教えていただいたことです。建水に心を寄せるということはこういうことも理解し感謝するといううことだと。
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何度かこのお話もさせていただいたことがありますが、今回は建水を美しく見ていただいて
建水のお話をさせていただこうと。振る雨も汚れを洗い流してくれるもの。たぶん、心の汚れも。こんのあところから今回の茶事の道具組をしてゆきました。
雨の季節の待合には「降らずとも傘の用意」の語と茶人さんのちょっとユーモラスな絵の色紙をかけていました。これも、なんだかタイムリー。


うっとおしい梅雨のシーズンには、懐石料理を伏傘にして、濃茶まで気持ちがきれないようサラサラと懐石をすすめることにしています。飯椀に最初の一文字とと二回目のご飯の量をこんもりと盛り付け、汁椀で蓋をして持ち出します。その形が傘を伏せたように見えます。茶人さんって、面白いことをしますね。汁は二回分を「かないろ」に入れてとリマ3足をしていただきます。飯替えと汁替えが一回筒省けることになります。
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向付も紫陽花に見立てました。山芋のとろろの下には煮アナゴが隠れています。主菓子は「雨音」という銘です。タピオカを雨粒に見立てました。

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後座の床は、取り上げの鮎篭にすっきりと茶花を。先月はサプライズのた森の小径を竹と花で作りましたが、やっぱりきちんとした花入れに楚々sとした、凛んとした茶花がはいっていると
いいですね。心が洗われるようです。
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後座では、風炉先屏風の代わりに番傘を。初日の小柄でお着物姿の亭主さんはすっぽり傘の中で、美しかったです。いえ、夜目 遠目 傘の内ではありませんよ。長年のキャリアがそこはかとなく感じられる、しっとりとした点前に、茶室のは晴れていましたが、まるでしとしとと降る雨の中にいるような不思議な気持ちになりました。

唐突にトルコブルーの建水が出てきたら、やっぱり心が騒がしくなりますので、ブルーの番傘を探してようやく手に入れました。トルコブルーの建水は薄茶から使い、目を慣らしていただこうと。薄器のジャワ蒔絵のブルーグリーン(ガラスコップに小物入れの蓋を合わせた見立て)、炭手前で使ったイラン製のグリーンの香合(ただの小箱)。こんな色彩での演出をとり入れていました。

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一日目は急きょ、建水拝見をということになって、さらしふきんの用意がなかったので白いタオルに乗せてお客様のもとへ。 建水は拝見が終わるころ合いに、亭主が引きにきたた方がよかったのですが、今回、ちょっとブルー系の色を並べてみたかったので、主の道具から外して返していただきました。

二日目の地震の混乱の中での茶事も、急遽台所役から亭主役に振り替えて対応してくださったOさんのおかげ、そして、お客様の随所に気遣ってくださるお気落ちのおかげで、しっとりとした茶事をさせていただくことができました。二日目は続薄茶でさせていただきました。

7月8月は塚口真庵での茶事勉強会は暑さのためお休みさせていただきます。9月に夕去りん茶事の勉強会を開催いたしますんので、ぜひ、ご参加をごけんとうくださいませ。後座はt蝋燭の灯りで幻想的な茶事をお楽しみください

5月27日28日塚口真庵茶事勉強会 初風炉・正午の茶事「緑の森で~」レポ

2018年06月02日 16:58

5月27日28日の塚口真庵茶事勉強会 初風炉・正午の茶事「緑の森で~」のレポートです。
自身の茶事をし始めてから、もう20数年になります。勉強会の茶事も本番の茶事と同じように、その時できる限りの心入れをして開催させていただいています。今回の茶事は、私的には、これまでの茶事の中で10本の指に入るかもしれない茶事になりました。ご参加いただきました皆様に感謝いたします。
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どの写真を一枚目にしようかと悩みましたが、後座の床の花にしました。森の小径に見えるでしょうか。これは二日目のご亭主の花。後の方に、初日の亭主の花も紹介しています。初日はイメージを伝えるために私がだいぶ手を出してしまって、亭主役の方にはごめんなさいを言わなくては。

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茶事のテーマは別段なくてもいいのですが、お客様にその時空を楽しんでいただくために、また主客のカンバセーションピースになるように、茶事の世界を創造します。お茶はもともととても創造的なものですが、なんだか型にはまってしまっているのはもったいなくて。

今回の茶事の世界を考えていると、頭の中で「ある日 森の中 熊さんに出会った~。♪」という歌がエンドレスで流れてきました。。出会う熊は凶暴な熊ではなくて、プーさんだったらいいのにな、なんて。森で中、さて何が起こるでしょうか?

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待合には、願いを込めて「日々是好日」の色紙と、イギリスのアンティークでアールヌーボーのシェリー作のティーカップのセットを飾りました。目の前に森があってそこには扉が描かれています。さあ、この扉を開けて、森の中へ。5月の真庵の露地は緑があふれんばかり。皆さん、口々に森の中にいるみたいと。森は目の前にある見知らぬ世界、探求すべき大きな課題ととらえていて、、時々シュガーポットを茶椀に見立てて、お茶の道を示唆することも。

森といえば、ヘンデルとグレーテルや赤ずきんちゃんを思い浮かべます。森は美しいけれど、ちょっと怖い、そんなイメージがあります。林は人の手が入っていますが、森は人間の手が入らない生き物たちの世界。ちょっと畏敬の念を抱くことも。昔、森と人が住む村の間には里山があって、生き物と人間は互いに理解しあい、互いに寄り添って生きてきましたが、今は里山もなくなり、獣害といいう問題が発生。スタジオジブリの映画、宮崎駿さん作の「もののけ姫」や「平成狸合戦ポンポコ」などには、その軋轢と哀しさが表現されています。

楽しくて やがて哀しき 森の中

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真庵の5月の露地はまるで森のよう。お客様も森の中をと通って茶室につきましたとご挨拶いただけ、あした。、今回のテーマは真庵の美しいイングリシュガーデンのような庭からもインスピレーションを受けました。

懐石は、燻製とジビエりゅりの達人・シェフズキッチンカナールのオーナーシェフの中西次郎さんにお願いして少し助けていただきました。海の物を使わない懐石もはじめてのことです。
お酒は熊本県の地酒。限定品の大吟醸「森のくまさん」を奮発しました。向付けはシェフ特製のスモークサーモンと森のバターと言われるアボカド。スモークサーモンを一口食べて、皆さんこんなサーモンは初めて、美味しい~~と。本当に素晴らしいスモークサーモンでした。汁は楓麩、煮物椀は加太胡瓜の鶏肉詰め、焼き物の風干しの素揚げ。焼き物の器は二日目のお正客さんの作品の織部の板皿です。肴は新じゃがいもと鶏の和え物。そして、八寸はシェフ特製のイノシシの照り焼き、相性抜群と勧めるいただいたゴボウのピクルス。これまた絶品。
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自然や穀物連鎖を壊しているんは人間。茶事では自然や恵みや生き物の命を感謝してただきます。ジビエは、とっても美味しいので、無駄にしないでしっかりいただきましょう。

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炭手前では絶滅危惧種のイヌワシの羽箒を使いました。世界中で、15分に一種、種が絶滅していると聞いたことがあります。種の多様性は喜びや幸せな気持ちにつながると思います。
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主菓子はドライフルーツとナッツをたっぷり練り込んだ求肥「森の恵み」です。後座になって、濃茶、後炭。薄茶と続きます。道具には生き物をたくさん登場させました。干菓子は「森の木の枝に見立てた葉っぱの雲平 はちみつを入れた州浜の熊さん。やっと念願かなってプーさん登場です。(*^-^*)

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茶事の道具にはたくさんの生き物が登場しました。もともと生き物は好きなので、今回の道具組にはほとんど苦労することはありませんでした。絶滅危惧種の日本メダカのお茶椀も、良い仕事をしてくれました。

自身の覚書もあってレポートを書いていますが、なかなか茶事の全容は文章にはできません。同じ時空を共にして心を寄せたもの同士にしか理解できないこともたくさん。最近は台所を茶事が始まるとサポートのT先生にお任せして、私は茶室の水屋と茶室の中で、じっくり説明ができるようにしていますので、茶事が初めての方もどうぞ遠慮なくご参加ください。またベテランの茶人さんも、お付き合いいただけたら幸いです。
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次回は6月の17日18日 伏傘懐石にて、雨の季節・正午の茶事。うっとおしい季節ですが見立ての茶道具でお楽しみくださいませ。見立て斗取り上げの違いも開設いたします。

3月25日26日塚口真庵茶事勉強会レポ

2018年04月04日 16:01

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今年の桜前線がちょうど大阪に届いた3月の25日、そして26日。風情ある四畳半茶室の塚口真庵にて、春の陽気を思わせるゆらりと揺れる釣釜の茶事勉強会を開催しました。
真庵の露地(和の庭とイングリシュガーデンがミックスしたオーナーが丹精込めた庭です)の苔が見事に育って、春の花々もあちこちに。毎月表情を変える美しい庭に出会えるのも茶事勉強会の楽しみの一つです。
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笑い話みたいですが、ワンちゃんに吠えられ飛び掛かられてて、びっくりして後ろ向きにスッテンコロリンと転びました。たいしたことないと思っていましたが、白内障の入院中に痛みがひどくなって、なんと背骨が圧迫骨折していました。
全治2~3ケ月、ずっと安静に寝ているようにと。
この3月の茶事勉強会は早くに亭主も決まっていましたし、きっと皆さん楽しみにされているなあと思うと、中止しがたくて。
お茶の修行は、階段を一歩一歩上ってゆくというより、時として歩みが止まってしまったり、後退したり。そんな中で、ぐっと伸びる時期がどなたにもあります。今ちょうど、このグ~ンと伸びそうな方が数名いらして、この方々にストップをかけてしまうことにも忍びなくて。
茶事勉強会が終わったら、ゆっくりきちんと静養しようと、開催を決めました。
首の下までのコルセットに腰に重ねてサポーターも、痛み止めの薬、2日間の開催の体力温存のために真庵に宿泊もお願いしました。オーナーに布団を敷いてもらって、朝は上げてもらって。感謝、感謝です。
何とか普段通りに最後まで頑張れました。

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さて、今年の桜の茶事は、待合には「桜の風景図」の短冊をかけて、汲み出しの茶碗に、伊賀上野の骨董屋さんで求めた、春草の模様がはいったものを使いました。伊賀上野は松尾芭蕉が住んでいたところ。「さまざまなこと 思い出す 桜かな」。
この有名な芭蕉の俳句から、桜の茶事を始めました。
ご参加の皆様の桜の主で幅霜楽しみです。

釣釜の炭手前はちょっと大変ですが、二日とも亭主役の方、見事でした。下火も上手に入れてくださって、五徳のない炉の景色も楽しいものでした。
香合は、かわいい都鳥。隅田川の都鳥を思い、隅田川の桜が目に浮かぶ。
今回の茶事では、桜や桜の名所をちりばめて、楽しんでいただきました。
最期の薄茶の煙草盆には、今は無き湖東焼きをうつした膳所の「旅人図」の八角火入れ。桜前線をたどりながらの桜の花見はいかがでしたか?と落ちをつけてしまいました。

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春の茶懐石は、いただくのもいいですが作るのがとても楽しい。春の食材の香や歯ざわり、彩など、ワクワクしながら作るこ
ができます。今回も水屋コースの皆さんで、当日お出しする懐石フルコースと主菓子、干菓子の白餡入り落雁の水を作りました。

<向付   貝と春野菜の苺酢掛け
汁    新ゴボウ 合わせ味噌 辛子
煮物椀  鯛の桜葉蒸し 菜の花: 筍 木の芽
焼物   生鮭幽庵焼き たたき木の芽
強肴   独活 筍 新わかめ 菜の花 車エビ
小吸い物 エンドウ豆
八寸   いかなご釘煮  フキノトウの衣揚げ
酒    銘  秀よし
湯斗
香の物  沢庵  日の菜

主菓子   銘 桜咲く (求肥 桜餡) 

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焼物と強肴は時代の重箱に重ねてお出ししましたら、お客様の歓声が。
お酒は大阪にたくさんの桜を植えた太閤秀吉niちなんで選びました。

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後座は、水屋コースの方々も一緒に席入りして、濃茶、後炭 薄茶、そして私のお茶話を聞いていただきます。お茶話は茶事の意味や意義、客、水屋それぞれの心構えなどの解説と、その日の茶事の世界を楽しんでいただける(茶事の客によばれたときにこんなお話ができるといいですねという サンプルでもあります)お話をさせていただいています。

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待合の「さまざまなこと 思い出す 桜かな」をうけて、一つは、6年前に3年間続けた今はもう閉まってしまった万博日本庭園の中の茶室・汎庵での最後のの茶事講座での思い出を。桜は春の命の象徴でもあるし、また、別れや死を感じさせることもあると。床の花は汎庵の時と同じく、盆に桜の一枝を水を入れずにおいていただきました。汎庵最後の茶事のレポートはこちらをクリックしてご覧ください。http://wa202020.blog64.fc2.com/blog-category-2.html

汎庵は広間でしたので道具も華やかなものでないとなかなか目を引きません。時代根来の赤の色が美しい隅切り盆を使いましたが、真庵では渋い朽木盆にしました。同じ桜でも亭主によって入れ方が違います。花の姿は亭主の心を表します。どちらも素敵です。花も人も限りある命、その命を精いっぱい生きることが大事だというメッセージです。
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もう一つの桜の話は、以前に町の活性のお手伝いにと出かけた長崎県五島列島のある島で出会った桜。美しい海と山、村人に守られた小さなキリスト教の教会・・・。楽しみに出かけた五島列島でしたが、海はコンクリートで固められ、山には縦横に大きな道路が走り、無残な姿。工事で島にお金が落ちなかったらうちの子を大学にはいかせられなかったという話を聞くと、言葉はないのだけれど。その時ふと視野に入ったのが一本の桜。黄色かかった花と黄緑の若葉が同時に出ている珍しいものでした。コンクリートの海を眺めるように、すくっと立った美しい桜。人間のすることなんて、こんなものよねと言われているような気持でその美しさに目を奪われました。この島も美しい自然をそのまま残していれば、世界中の方々が訪れる幸せの村になっただろうにと。

後座の濃茶の茶碗をいただいた陶芸家の方が二日目の正客さんに来ていただいており、使い込んだ茶碗をとても喜んでくださいました。貧乏茶人にはとても買えない作品です。
これからも大事に使わせていただきます。

後炭、薄茶と進と、ああ、これで茶事が終わってしまうと少し名残しい気持ちになる、そんな茶事が、勉強会でもできていることに、感動と感謝。
薄茶が終わる頃、床の桜がはらりと花びらを散らしました。茶事の礼状をくださった方の中にはこのことに気づかれて、心深く受け止めてくださいました。
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4月はゆっくり休みますが、かえって茶事ができない方が私は元気がなくなることでしょう。5月27日28日の塚口真庵での茶事勉強会を心待ちにしています・


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