1月4日 初釜レポート

2011年01月09日 19:31

2011 初釜


2011年1月4日、今年は森之宮のCALPE DIEMで初釜をかけることが出来ました。

午後の席のお客さまが、一句、詠んでくださいました。
「うさぎ年 五回ぴょんと跳ね 赤ふくさ」

自分でも信じられませんが、今年還暦を迎えます。
茶筌のかがり糸を赤にして、帯締めと帯揚げも二十歳の振袖のときの赤を、初座の友禅のふくさも赤、後座の無地ふくさも赤に。
なんとも気恥ずかしい感じではありますが、今年しか出来ないことなので、やってみました。

2011 初釜


機転が利き、よく動いてくれるカルペの管理人さんと、当日お手伝いいただいたベテランの茶人さんお二人、水屋最強メンバーのおかげで、私はいろいろドジをやらかしましたが、なんとか無事、初釜が終わりました。

今年は体力的にも、一日しか初釜ができなくて、たくさんの方にキャンセル待ちをしていただき、申し訳なかったのですが、午前11時お席入りの鶴席、午後2時お席入りの亀席、いずれも晴れやかで清々しいなお席になりました。

ギャラリー空間を待合にして、大福茶を汲出しに。
掛け物の代わりに、うさぎの絵の扇子を飾りました。この日、出席がかなわなかった方からの、気持ちのこもったプレゼントです。

2011 初釜


カルペ自慢の庭を通って茶室に。これまで使ったことのなかった蹲も、前日に管理人さんがしっかりお掃除してくださったので、使っていただくことに。
蹲を使うと、手や口を清めると同時に心が清められます。

床の掛け物は「松樹千年翠」、花は赤い椿と小さな葉牡丹、柳です。花入れは白磁のうさぎ。卯年だけは、道具に困りません。兎の道具だけは何処で使おうかと迷うほど、沢山あります。笑。
花釘がなくて、結び柳が出来なかったのは残念でしたが、お正月らしい蓬莱山飾りをさせていただきました。飾り台に奉書を敷いて、お米を一升五合から一握り減らした量を入れます。一生繁昌(一升半升にかけている)するように、でも、お茶の修行と同じく、完成を目指すように少し減らしています。お茶でお世話になる炭を飾り、四方の小皿には、海のもの、山のものを飾ります。

2011 初釜


席入り後、まずはお一人お一人にご挨拶をして、初炭手前。羽箒は白鷹。香は、座雲。私の好きなお香です。香合は、時代の吸坂焼の宝船。お宝を一杯積んで、七福神も乗っています。今年、皆様にも一杯福がやってきますように。

続いて、お正月料理の点心です。

2011 初釜

小向には、鯛と金柑、芹、昆布をあわせた和え物を。
羽子板には、数の子やごまめ、出し巻き卵やうさぎ模様の絵馬かまぼこなど9種盛りと扇面に抜いた炊き立てのご飯。今年は、大根の富士山と人参の日の出を載せて、扇面の模様にしました。おめでたいお正月気分をと。
お酒は富士山の伏流水で仕込まれた静岡のお酒「高砂」です。
煮物椀は、鶴席が蟹真蒸、亀席が具がたっぷり入った卵寄せのお宝蒸です。

2011 初釜

なぜ、違うかといいますと・・・。なんと、真蒸を一缶分、失敗したのです。私としたことが~~。お正月で、いつもお願いしている蒲鉾屋さんのすり身の状態がいつもとちょっと違っていて。私の真蒸はいつも、すり身と卵白と出汁だけで、混ぜ物は使わないで作りますので、出汁の量がポイント。2缶めは、ちょっと集中力が切れてしまったようです。で、苦肉の策の卵寄せです。貝柱、蟹、百合根を入れたら、自分で言うのもなんですが、なかなか美味しくて、これは定番メニューになるかもです。

2011 初釜

八寸は、お正月の峯風庵のお決まりの伊勢海老。山のものは丹波の黒豆の松葉刺しにしました。

2011 初釜

主菓子は、これも定番の手作りの花びら餅です。
実は、これも,私としたことが・・・、だったんです。自分で作ったレシピなのに、イザ作ろうと思ったら、砂糖135g、餅粉、あれ~、何グラムだったっけ。こちらもこだわりがあって、扱いやすい白玉粉や上新粉は混ぜないで、餅粉だけで蒸して、鍋でしっかり練ってお餅にしなければ美味しくない。管理人さんにネット検索しても餅粉だけの花びら餅のレシピは出てこない。私がお教えしたおぼえのある方、数名に電話してもお正月のことですから捕まらない。
そうなんです、初釜前日はカルペで仕込みをしていたのです。
仕方ない、家にレシピをとりに帰ることに。タクシーが、ここはなかなか来てくれないので、徒歩20分。がんばりました!
で、お餅も二回蒸して、練って、24個出来上がったのが午後11時でした。ふ~~。


2011 初釜
おかげさまで、皆さん、美味しいと笑顔、よかった、よかった。

中立ちは省略させていただき、濃茶を嶋台茶碗で練らせていただきました。金と銀を張った樂茶碗は、京都の五条坂にあった八坂焼。金のお茶椀の高台は五角形、銀のほうは六角形になっています。五角形は鶴、六角形は亀をあらわしているおめでたいお茶椀です。
単純な図形で理解できる日本人の感性に、文化的な素養、やっぱりすばらしいですねと、お話しも弾みました。
薄茶の干菓子は、四天王寺の菓子司「河藤」さんの落雁の門松とあんこ玉にアイシングされた鏡餅です。なんとも可愛くて、お客さまも大喜び。

2011 初釜

茶碗は、松月吉向作の干支の兎、海外から日本を訪れる旅人たちのゲストハウスであるカルペディエムにちなんで杉野弘美作の仁清黒色絵南蛮人、お正月ならではの注連縄模様などなど。

2011蟷エ1譛・譌・蛻晞∪+024_convert_20110109191127


楽しく、幸せな初釜でした。
年々、体力・気力・集中力が低下するのだと、改めて気がついた還暦の年のはじめ。
これからは、これまでにも増して、一年、一年、大事にお茶と向き合おうと思います。
皆様、今年もどうぞよろしくお付き合いくださいませ。



1月30日(日)には、2月分の茶道塾を開催しますので、是非、カルペで、一緒にお茶しましょう。
http://www.wa-no-kokoro.jp/event/259/



<和の心 ホームページ>
http://www.wa-no-kokoro.jp/




最新記事