スポンサーサイト

--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

茶々とお茶

2011年09月28日 02:25

9月8日に、14年間連れ添った愛猫の茶々が天国に旅立ちました。
亡くなる前日まで、玄関まで出迎えてくれて、お風呂やトイレまで、何処でも私の行くところにヨロヨロする足で付いてきた茶々。
じないまちに引っ越して、家にも慣れて、階段ダンスの上でお昼寝したり、本箱の置物の猫ちゃんの隣で同じように置物のように固まっていたり。お風呂場のタイルの上も好きでした。怖がりで人になれなかった茶々が、じないまちの古民家では、訪れる人にちゃんとご挨拶に出てきて、玄関の暖簾の下からちょこっと顔をのぞかせてお見送りもしてくれました。じないまちの招き猫の働きに、私もびっくりしていました。
猫は大事に育てたら20年は生きると聞いていたので、まさか、こんなに早く逝ってしまうなんて。
じないまちに引っ越して5ケ月です。なんとなく痩せてきたなとは思っていたのですが、きっと夏バテだろうと、軽く考えていたのが悔やまれます。
公園に捨てられていた茶々が、うちにやってきて、貰い手を捜したのですが、黒猫であんまり可愛くなくて、おまけにゴンタ。結局貰い手がなくて、一週間一緒に暮らしたら、手放せなくなりました。
猫の育児書を2冊読んで、悪戦苦闘。いい子だね、可愛いね~~と育てたら本当に可愛い猫になりました。
ちょうど、茶々がうちに来た頃、師事していたお茶の師匠と考え方の違いがあり、お別れすることになり、自分自身のお茶をはじめました。お別れする前に、師匠が、猫に会いたいと、めったに弟子のところには来られないのに、うちのマンションに出向いてくださり、茶々を抱っこしてくださいました。
8日は汎庵茶事講座の初日、ご飯を食べない茶々を残して、早朝に家を出て、万博跡地の日本庭園に。帰ったら、病院に連れて行こうと、後ろ髪を引かれながら。
茶事講座は、夕去りの茶事の勉強会。蝋燭の灯りのもと、指月の話をさせていただき、お茶の目指すところ=月を指さして導いてくださる師匠のことなどお話していると、急に師匠に抱かれた茶々の姿が浮かんで、大きな悲しみがやってきました。きっと、このときに、茶々の命は消えたのでしょう。
急いで帰ったら、いつも私が座っている場所で、冷たくなっていました。きっと、私を探したのだろうと思うと不憫でなりません。
14年前。
自身のお茶の道を歩みながら、ボランティアで茶事の指導を始めたのも、この頃でした。
その間、茶々はづっと傍にいて、見守ってくれていました。悲しいことがあったときには、そっと膝に乗って、鼻の頭をなめてくれました。病気で寝込むことがあると、枕元で、まるで悪いものを引き受けてくれるように、うずくまっていました。
じないまちの古民家で、これからのお茶を展開してゆく空間がようやく形になった今、
茶々は、もうこれで自分の役割は終わったと思ったのでしょうか。
今年の十五夜は、12日でした。じないまちの空に、今年はひときわ美しい月が昇りました。
見上げると、帝釈天と兎のものがたりが、茶々にかぶってしまいました。
「お母さん、じないまちに来れてよかったね。もう、茶々がいなくなっても大丈夫だね」
美しい月の輝きは茶々の気持ちのように感じられました。
今も、朝、茶々の足音で目が覚めます。もういないのに。
いつまでもメソメソしていてはいけませんね。
じないまちのために考案した箱火鉢のお茶。これから、多くの方に楽しんでいただけるよう、お母さんはもうひとがんばりです。
茶々、安心して眠ってくださいね。


最新記事


上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。