FC2ブログ

11月塚口真庵茶事勉強会 炉開き・正午の茶事レポ

2018年12月04日 01:14

47204332_1725435210895142_2054559642549223424_n[1]_convert_20181204024408
炉開きの茶事勉強会のレポートを書こうと思いつつ、もう次の夜咄の茶事の事で頭がいっぱいになってしまって、とうとう師走に入ってしまいました。
勉強会なので、義務付けはしていませんが、茶事が終わったら、ほとんどの方がお礼のメールをくださいます。勉強会ですが、私は本番の茶事の亭主をするつもりで茶事の準備をしますので、終わった後のメールがとても楽しみです。
万博の跡地の日本庭園の中にあった茶室・汎庵で茶事講座をしていた時に、最後の方に一度いらしてくださった男性が、真庵茶事勉強会のお客様に来てくださいました。汎庵以来の茶事とのことで、もう7年くらい前になります。その方から、素晴らしいメールをいただきました。「白萩に現れた御濃茶の練り跡、遠山を望む心地して、幽玄の境地に誘われました。」利休の逸話にゆかりのある大徳寺呉器写しの白萩のお茶碗。しっかりとご覧いただき、心に感じ取っていただいたご自身の言葉をつづっていただいた文章が、とてもうれしかったです。ご縁がつながって、ああ、お茶していてよかったと思う瞬間でした。

初座の床には「松樹千年翠」大徳寺 弧蓬庵 卓源和尚のお筆です。松はいつまでも美しい翠を絶やさない。絶やさないために、人知れず葉を落とし、松ぼっくりをおとし、春には新しい葉を生ずる。命の営みの愛でたいこと。松の木の精進に頭が下がります。この句には対句があって「時人意不入」とあり、その時松を見ている人の心にはこの美しさや尊さは伝わらないと。心に感じる、豊かな心をを育むことはなかなかむつかしいものですが、茶道を通じて、それが叶うことは、映画の「日日是好日」でも描いていましたね。
「松樹千年翠」は禅の研究書「続伝灯記」の中にある語です。伝統という言葉を禅の世界では伝灯と書くと遠い昔に教えていただいたことがありました。心に灯をともすように、伝えるべきものやことを伝えてゆく。灯を絶やさないためには油が必要で、古い時代の油はもうこの世にはな、新しい時代の油を使わざるをえません。 私のお茶は伝統を重んじながら、現代の方々にとっても茶道が素晴らしいものであるということをお伝えするための灯を消さない油になることかと思ったりすることもありますが、力不足で・・。

さて、炉開きの茶事。華やかな道具を持たない私は、この炉開きと初釜が一番苦手です。毎年同じでは来てくださる方も楽しくないだろうと、少しは代り映えするように、四苦八苦。今年は、さわやかなで心が晴れるように感じレいただければと思いました。
初炭では、大きな炭に感動の声。茶室の中も温まって、懐石の間にうまく煮えがついてくれました。
懐石料理は10月の茶懐石料理教室で実習したものとほぼ同じですが、器を少し変えて、向付けには古伊万里の宝尽くし文様を、煮物椀には江戸時代の塗師佐野長寛作の長寛絵替わり椀(本歌は確か湯木美術館蔵)の写しをオーダーして作っていただいたものを。いい車エビが手に入ったので、菊花真蒸にきれいな扇面海老をを添える事ができました。あ、でも写真撮り忘れています。(-_-😉
お善哉の器も変えて、根来のお椀に。翁面の蒔絵入った小皿には柿を添えました。
三べの話、柿と栗のお話も忘れずにできました。

後入りの床には、花。今年は椿が遅くて、大変です。開きすぎてしまいましたが、炉開きの華やぎも醸し出されて結果オーライです。白玉椿と雪柳の照葉。
濃茶が終わるころには、釜の煮えも少し静まり、時間の経過を感じさせてくれます。炭は見事に燃えて、ちゃんと輪胴も継げました。
和気あいあいの薄茶が終わるころには、ああ、もう茶事が終わってしまうと名残り惜しい気分がしぢます。勉強会ではありますが、ご参加の皆様のおかげでいい茶事ができました。
感謝、感謝。

それと、初半東にチャレンジしてうださったNさん。
「一から教わった事が沢山あった上、茶事の流れをフルに感じる事が出来、とても充実した一日でした。積み重ねていけたらなぁと思っております。」と、また一人茶事にはまった方、ゲットです。(^_-)-☆

次回は12月23日、寺内町峯風庵で「隠れキリシタンを偲んで・・」夜咄の茶事勉強会を開催します。蝋燭と短繋の灯の中静かな静かなクリスマスシーズンを過ごしてしていただきたいと思っています。茶事が初めてのかたも、ご遠慮なくご参加くださいませ。また、峯風庵は低い椅子席茶室ですので、おみ足やお膝に不安を感じていらっしゃる方もラクチンですので、ベテラン茶人さんもぜひお客様でお付き合いくださいませ。


最新記事