じないまち物語 茶飯釜粥の茶事 レぽ

2014年12月19日 13:11

幻の茶飯釜粥の茶事。ほとんどされる方のない茶事ですので、幻と言われています。
今回のお正客様は、facebookのお友達。幻にならないよう、ぜひ、facebookにアップしてくださいと、本番の茶事ではありますが写真を撮ることをお許しいただきましたので、少し、ご紹介させていただきます。
待合で、白湯をお出しして、腰掛待合にお進みいただきます。迎え付けのあと、蹲を使ってお席入り。床には「円想」の墨跡。種明かしは後座にて。
お一人お一人と挨拶を交わし、初炭。粥を煮ますので、炭の継ぎ方はいつもとはかなり違ったものになります。米の煮えるか香も楽しんでいただくために、香は焚かず、床に香合にいれて飾っています。
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初炭が終わり、炉に釜をかける前に、米の入った袋などをセットした盆を持ち出します。
米は洗って15時間ぐらい浸水します。洗う時も、美味しいお水を使います。麻の袋から、米がサラサラ音を立てて釜に入るところが、醍醐味です。
火吹き竹で、炭から炎がでるくらい火の勢いをつけてから、釜をかけます。お客様にも、火吹き竹で加勢をしていただきます。
米が煮える間に香合をご覧いただきます。時間稼ぎです。(^_-)
お客様に膳をお出しして、まず、一献。お酒はこの日のために取り寄せた、石川県鶴来町の地酒「先 一杯」という銘のお酒です。はじめっから、遊ばせていただいています。膳には、ヒラメの昆布〆大徳寺納豆はさみの向付と、お粥に合う佃煮や梅干しなどいろいろに盛り合わせた先付、飯碗の蓋をセットして。
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八寸を先に出すこともあるのですが、今回は慌てないように、後にすることにしたら、大正解。タイミングよく、釜が吹きあがりました。
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釜を上げた後には、強肴の鍋を火にかけます。
私も自分の膳を持ち出して、お毒見をしながら、順次粥をお付けしてゆきます。
先ずは、重湯。米を20粒ほど入れます。しばらくそのまま釜に蓋をして置いておくと、少し水分がへって、3分粥に。バケツリレーのようにお椀を送っていただいて順次粥を継ぎ分けます。寺内町の伝統料理の粉豆腐の煮物、焼き物などもタイミングを見計らってお出ししてゆきます。五分粥、全粥をお出ししたら、水屋に釜を運んできれいに洗って、お茶のための水をはって持ち出します。富田林の名産の海老芋と棒鱈の鍋もよく煮えています。アツアツの鍋をお出しして、釜をかけます。
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ころあいをみて、からすみとつぶし銀杏の八寸とお酒を持ち出します。
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お客様は表流、上田宗箇流、裏千家流、お茶はまだはじめていないというかた。さて、どうなることかと皆さん、気遣ってくださいましたが、お茶はもともと一つですから、なるようになります。楽しいお話とともに、私も、たくさん、お酒いただきました。!(^^)!
沢庵一切れ残しておいていただきましたので、湯斗で碗を清めていただき、箸を落としていただき、懐石、無事終了。一番、気をもんでいたのは、アシスタントのRちゃんかも。実は、Rちゃんも粥の茶事の水屋は初めて。お疲れ様でした。
主菓子は手作りの笑窪饅頭。
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仲立ちのあとは、通常の正午の茶事と同じです。
11月は茶人の正月ですが、30日ともなれば、もう師走の気分のほうが強いですのので、道具組には相当悩んで、茶事の当日に変えたものも。茶入の仕覆と棗だけを少し華やかなものにして、後の道具は季節が冬に代わってゆく、侘びの中にも力強さを感じていただけるものに。
後入の花は、白い椿に桜の照葉。使いたかった桜の枝には、葉が落ちて一枚だけ残りました。今の季節感なので、落ちた照葉も散らしました。
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寺内町の歴史のいろいろをお話しながらの茶事でしたが、お正客様はじないまちの先輩「奈良 今井町」のご出身。歴史と伝統の話に花が咲き、本当に楽しい茶事をさせていただきました。連客様も皆さん楽しんでいただいているご様子で、お話が何よりのご馳走になりました。
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茶事が終わって、Rちゃんにもお疲れ様の一服を。本日写真を見てびっくり、慌てまくって、あたふたしていたのがまるわかり。頭がボーボーに爆発しています。
お客様の皆様、お見苦しいこと、おめだるいところ満載で、ごめんなさいでした。

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こんな茶飯釜粥の茶事、寒い時期が一番です。
次回は2015年2月8日(日)に開催予定です。ぜひ、お客様にい織らしてくださいませ。
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