名残の桜 塚口真庵ちょっと大人のお茶稽古レポ

2016年04月13日 21:43

先日の雨で、桜が散ってしまいました。
今年の最後の花見は、塚口真庵ちょっと大人のお茶稽古。四畳半茶室の中で、行く春を惜しみました。
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床には「百花為誰咲」の墨跡。今日はいい花が用意できなくて困っていた私のために、真庵のオーナーさんが、庭の藤棚で咲き始めた藤の一枝を切って持ってきてくださいました。咲き始めた藤の花は寂として控えめで、茶花に入れたいと思う風情でした。禅語の百花の文字に、重なって心がちょっと震えました。
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四月だけの大きな円盤のような透き木釜で、初炭。透き木の扱いもうまくこなしてくださいました。
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煮えがよくつくまでに、一回目の薄茶稽古。茶歴の長いベテランさんですが、簡単な点前のほうが、実はむつかしいので、薄茶をしますとのこと。なるほど。いつもの稽古とは違う時空の中で、心地よい緊張感を味わっていただいたようです。干菓子は、伊賀上野の思い出と松尾芭蕉の茶事の時に一緒に取り寄せていた「さまざま桜」と私の手作りの水の落雁。桜川の風情で持ってみました。
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お茶碗は、ちょっと古い薩摩焼の桜文様、桜の意匠が楽しめる柳橋茶碗。
棗は、ちょっと珍しい鷲山塗りの桜。二代象石の作。
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濃茶のお菓子は、今日は首が痛くて手作りできませんでしたが、寺内町の老舗柏屋葛城堂の上品な桜餅。ここの桜餅は葉っぱが柔らかくて絶品です。
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桜を堪能しました。
道具は、毎回その日のために用意しますが、時々、ちょっと余分な道具も水屋にだしておき、稽古する方に選んででもらうことがあります。
今日も、黒楽と薄い水色の濃茶の茶碗を用意しました。
山雲棚に柳文様の織部の水指。茶入は、薄い灰色と緑が混じったような、嵯峨焼。仕服も同じような薄い色目の鳳凰文金襴です。
さて、一回目の濃茶の稽古される方は、どちらの茶碗を選ぶかな・・・・と。
黒楽でした。私的には正解です。
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道具は一つ一つがそれぞれの美しさを持つこと。そして、道具は一つで使うことはなく、いろいろな道具をあわせて使います。一つの道具の前にどの道具をおくか、どの道具と合わせて使うか。道具を生かし、より美しいシーンを作り出すことができるか。道具組の極意は、人生や生き方にも活かされることと思います。
後炭の稽古は、いつも炭はプラスチックの模型で稽古をしているという方。火がつかなければ、後炭はできませんので、今日は後炭にチャレンジです。後炭は、その時々で燃え方、炭の残り方が違いますので、臨機応変に残った炭をまとめて、新しい炭の入る場所を作ってゆきます。プラスチックでは稽古はできないですね。四苦八苦されていて、思わずちょっと手助け。そういえば、私の師匠も炭手前の時には、よく手がでていたなあと、ちょっと懐かしく思い出したり。「さまざまなこと思い出す桜かな」松尾芭蕉の句です。
今日のご参加の方で、薩摩焼のお茶椀をご覧になって、幕末に薩摩焼のボタンがつくられてヨーロッパに輸出され、それが薩摩藩の維新の侍たちの活動資金になっていたというお話をしてくださいました。茶室の中では、このようなお話が弾むと、楽しいですね。
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来月はゴールデンウィークもあるので、ちょっといつもより遅めの日程を組みました。五月の塚口真庵ちょっと大人のお茶稽古は、5月15日(日)午後1時~午後5時。点前稽古も承りますし、お客様だけでお楽しみいただくこともできます。会費は3000円。濃茶点前と炭手前をされる方はプラス1000円お願いしています。参加ご希望の方がありましたら、ご連絡ください。どなたでもご参加いただけます。お茶の先生に師事されておられる方も一回毎のセミナー感覚でご参加いただけます。会場は、阪急電車神戸線「塚口駅」から徒歩5分の便利な場所にあります。
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