1月4日 酉年 峯風庵初釜レポ

2017年01月11日 14:16

1月4日の初釜、今年も特別な時空をおとどけできたかなと。
DSC05278_convert_20170111161453.jpg

年中行事のお茶はどこも、いつも同じようになってしまいがちで、ちょっと苦手なのですが、やはり結び柳と蓬莱山飾りを飾ると気持ちがしゃんとして清々しい気分がいっぱいに。
今日が7日なので、体力回復には3日かかりました。ようやく体が少し軽くなりました。
いつも茶事では色無地一つ紋の着物ですが、初釜は訪問着や付け下げなどの華やかなものが着られるのが、ちょっと嬉しい。昨年のfacebookをチェックして、同じにならないように。(^.^) facebook、便利です。今年の着物は黄色がかったベージュに絞りの雲どり、刺繍の小花を散らしたもの。帯は金地にグレーの霞入りの袋帯。こちらも小花文様が散らされています。半東さんに茶事が2席が終わってから写真撮ってもらったので、ものすごく疲れた顔で、アップするのがはばかられましたが、ほとんど写真がないので、仕方なく~~。
DSC05273_convert_20170111161525 - コピー

蓬莱山飾りから小梅と結び昆布をいただいて、待合で大福茶を。露地にお進みいただきました。迎え付けにでないといけないのですが、膠原病の白蝋症状が足先にでてしまい、露地草履をはくのが辛いので、申し訳ないのですが銅鑼でご案内をさせていただき、席入りしていただきました。
今年の床の掛物は「福以徳成」大徳寺前管長の誡堂和尚の墨跡です。お正月なので、福という文字を掛けただけではなく、この語の意味が大好きなので。福は自身の福ではなく、周りの方々の福なんです。周りの人々に福をもたらす人になることで、自身におのずと徳がついてくる。
お茶は、まず人を思うところから始まります。
結び柳の長い柳がだんだん手に入らなくなったと花屋さん。今年も何とか床に長く垂れる柳が手に入って、ほっとしました。蓬莱山飾りでは、米を敷いて、いつもお世話になっている炭を飾ります。そして、海の物2種、山の物2種を小皿に入れて四隅に置きます。自然の恵みへの感謝です。
DSC05283_convert_20170111162908.jpg

結び柳があるので、花は紅白の椿だけに。白い侘助は開いていても可憐です。赤い椿はいただき物で、名前がわかりません。茶事が終わってから撮影したので、ずいぶん開いてしまいました。
青竹の花入れも山をお持ちの方が、この日のために切って届けてくださいました。お茶のお水は、天川村の名水・ごろごろ水です。こちらも修験道の岩組総長さんが汲んできてくださったもの。
助けてくださる方々のおかげで、今年もなんとか初釜ができました。ありがたいです。
おかげ様で、お客様も満席に。いつも峯風庵のお茶にお付き合いいただいている方々、懐かしい方々、遠路よりの初めての方など、お一人お一人と挨拶を交わして初炭手前。中立を省略しての進行にしているので、炭手前で失敗は許されません。鶴席、亀席ともに、点心が終わるころには煮えがついて、濃茶では、まるで立ちのぼる龍のような,瑞祥を思わせる湯気がたちのぼりました。
香合は、最近仲良しの山本義博先生の、松竹梅。羽箒は白鷹です。

DSC05267_convert_20170111161609.jpg

点心は、江戸時代の根来の隅切盆に、羽子板の盛皿、小向は奴凧と独楽。今年は、酉年なので、鶏の竜田揚げを加えました。大徳寺納豆を芯に入れた百合根茶巾が好評でした。
趣向で小さな茄子の辛子漬けを添えました。
後は富士山の出番を待つばかり。(^.^)
八寸が登場すると、歓声が。今年は日本の伊勢海老が買えなくて、外国のロブスターですが、これが出るとちょっとゴージャスな感じ。山の物はじっくり素揚げにした慈姑です。
DSC05269_convert_20170111161712.jpg

煮物椀は真蒸に扇面海老、ウグイス菜などを添えて。
DSC05268_convert_20170111161644.jpg

最後に湯斗もお出ししました。最後はやっぱりお湯漬けが美味しい。
主菓子は、いつもの大きな花びら餅。夜明けごろに作ったので、柔らかいものを召し上がっていただけました。
DSC05270_convert_20170111161743.jpg

一席6名様、お集りいただけましたので、濃茶では金銀の島台茶碗を使うことができました。3人分ずつの濃茶を2席で4椀、腕の骨折の後遺症もあるので、ちょっと自信がなかったのですが、なんとか、皆さまに美味しいといっていただけました。よかった!
続き薄茶になって、席中も和やかに初笑い。干菓子は酉年の開運干支飴と今年の勅題の「野」(お菓子司 河藤製)。
DSC05271_convert_20170111161807.jpg

主茶碗は、大徳寺黄梅院 大玄和尚の箱書きで「主人公」という銘がついたもの。小ぶりの黒楽です。実は外観はそれほどいいとは思わなかった茶碗なのですが、茶碗の中の風情がとても良い。なるほどね、主人公。 「自喚主人公 自復応諾」という禅語があります。「本来の自分、いつも目覚めていますか?はい目覚めています。」姿形にとらわれることなく、また、流されたり見失ったりせずに、自分自身の生をまっすぐに生きてゆく。そんなメッセージを伝えてくれる茶碗です。
実は今回のお客様の中に、人生の岐路に立っておられる方がいらして、その方のために選んだ茶碗でした。でも、これはどなた様へのメッセージにもなったようです。初釜が終わってからいただいたメールの中にも、この主人公の茶碗のことを書いてくださった方が数名ありました。何年か寝かせていた茶碗ですが、この時空で生かして使えたことがうれしいです。
最後にとっておいた富士山の茶碗に、ようやくでてきましたね、とお客様。
これで、一富士、二鷹、三茄子がそろいました。眠っている時の夢も楽しいですが、起きているときにこそ、夢を見てほしい。夢をもって前に向かって生きてほしい。これが今年の初釜の世界でした。
DSC05272_convert_20170111161838.jpg

高価な道具はご用意できませんが、茶筅や柄杓や袱紗などの消耗品は真っ新にして、神様仏様をお迎えする気持ちで。毎年同じような初釜ではありますが、毎年私も少しづつ薄紙を重ねるように何かを積み重ねてさせていただいている気持ちがします。
お付き合いくださいました、皆さま、本当にありがとうございました。
この一年が、皆さまにとって素晴らしいものでありますように。
関連記事


コメント

    コメントの投稿

    (コメント編集・削除に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)

    トラックバック

    この記事のトラックバックURL
    http://wa202020.blog64.fc2.com/tb.php/235-72459198
    この記事へのトラックバック


    最新記事