# じないまち峯風庵 茶飯釜・粥の朝茶事 レポート

2017年02月01日 20:28

<茶飯釜・粥の朝茶事 レポート じないまち峯風庵にて>
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一番歓声が大きかったのが、お粥の炊き上がりと、薄茶のための干菓子。峯風庵の今回のサプライズです。
二日めのお客様が、是非ブログなどにアップしてくださいと、少し写真をとってくださいました。

私が茶人としてお客様をお迎えする茶事では写真は撮りませんが、ご厚意に甘えることにしました。茶事では、持ち帰って良いのは、黒文字と思い出だけ、とお教えしていますが、その時どきで判断を。
茶飯釜の茶事は砕けた茶事なので、遊びに過ぎると、師匠からは禁じられておりましたが、茶飯釜ならではの茶の道への気づきもあります。
茶飯釜粥の朝茶事、楽しさいっぱいに、そして、ちゃんと茶事にしてみせましょう。
冬の寒い朝。待合や茶室は早くから暖めていましたが、お客様が到着される頃には、空調を切って、炭を入れた火鉢に。なるべく人工の音は消して自然と同化できようにと。キリッとした寒さもある意味ごちそうかと、腰掛け待合には膝掛け毛布だけご用意して、湯桶も出さないことにしました。
待合の掛け物は、迷いに迷って、茶の道の多くをお教えいただいた、今は亡き茶人の木鶏さん傘寿記念に書いていただいた「春夏秋冬」の楽しみの軸をかけました。
明けない朝はないと言われますが、年々歳を重ねますと、朝目覚めた時、それだけで何かに感謝していたりすることがあります。午前6時半白々と朝が明けました。
茶飯釜には、飢来飯、乾来茶の文字が刻まれています。仏性の現れかと。
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床の掛け物は、死生観を表すとも解釈される、{紅炉一点雪}。美しい光景が、後炭でイマジネーションと共にご覧いただけることに。粥の煮える香りを楽しんでいただけるよう、初座では香を焚きませんので、床に香合を飾ります。作も由緒も分からないものですが、摩崖仏を模したもの。
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命芽吹く春を待つ、今日この時の茶事の世界が始まります。
いつもと違う初炭、釜にお米をサラサラと入れたら、火吹き竹でフ~フ~と炉の炭に空気を送って、炎が出たら、釜をかけます。

膳をお出しして、まず一献。お酒は新潟から取り寄せた、雪ほたる。実は高校時代のボーイフレンドの友人で伝説のラガーマンが東京から参加してくださることになり、なんとなく卒業式を思い出して。
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献立は、先付に大徳寺納豆など粥にあうもの九種。向付はタラの白子と百合根の茶碗蒸し。
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預け鉢としてウドと若牛蒡と肉板のきんぴら。焼物は木槌で骨をたたいたデビラカレイ。釜を上げた後に炉にかけた強肴の鍋には、地元の名産の海老芋ほか。八寸は貝柱の酒かす漬と山菜のウルイのおしたし。
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重湯、三分粥、五分粥、全粥と釜の中で変化する粥をバケツリレーのように椀を手送り。これが楽しくて。
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粥は二日間とも、上手く炊けました。お米の美味しいことといったら。お客様方、美味しいを連発でした。
主菓子は、きんとんの雪間の草。

お菓子も料理もなるべく出来たてをと思うので、ほぼ徹夜。仮眠して起きれなかったら、という心配もあるし。(^_^;)
後座の床には、有楽椿と藪椿が掛け合わさったピンクの椿と、柳。花入れは時代のある瀬戸の徳利。朝酒は、いかがでしたか?と。これも、ちょっとサプライズです。
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濃茶の茶碗は、桃山時代の作を思わせる力強い瀬戸黒。茶入はふっくらやさしい高取。互いを引き立てる組み合わせです。茶杓は人間禅の総裁老師様に削っていただき、「舞」という銘を付けていただいたもの。
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朝茶事では後炭を略すのですが、火吹き竹で吹いた後の炭はよく燃えているので、煮えが落ちた淋しい中、お客様をお帰しすることは出来ませんので後炭をします。赤々といこった炭で初座の禅語がよみがえります。
薄茶では、長い冬を乗り越え、春を待つ節分の日の喜びを。
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初日、二日目、共にお客様に恵まれ、良い茶事をさせていただきました。
初日、岐阜からお出ましいただきました3名の先生方はお茶への造詣が深く、また柔らかな感性をお持ちで、なんともここよい時空を作ってくださいました。是非またご一緒させていただきたくて、岐阜にお招きくださいとお願いしてしまいました。もちろん、喜んでと快諾。自身で設計された茶室も楽しみ。東京からのお客様は帰りがけに、これまでしてきた茶道は何だっのかと思いました、とぽつり。是非又よろしくと。うれしいことです。
二日めのお客様に、インフルエンザでキャンセルがはいり、お客様は峯風庵の茶事の勉強会やお茶稽古のメンバーだけに。初日のお詰さんもメンバーさん。日ごろの私の指導の真価が問われますので、ちょっとドキドキでしたが、なかなかのお客様ぶり。お茶が好きで好きで、亭主の用意したもてなしをすべて感じとりたいという気持ちが伝わって、うれしい茶事になりました。
茶事が楽くなかったら、どっと疲れがでますが、今回は元気で余韻に浸っています。本当に楽しかっでた。
粥の朝茶、是非またさせていただきたいです。
平日でしたら2月にも5名様でリクエストいただけましたら、茶飯釜・粥の朝茶事を開催させていただきます。会費はお一人15000円です。遠路の方にはじないまちの古民家ゲストハウスなどご紹介させていただきます。ゆっくり、歴史の町並の散策もお楽しみくださいませ。
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