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人生最期の除夜釜の茶事 レポート

2019年01月18日 03:31

昨年の除夜の午後10時にお席入りいただき、今年の元旦の朝5時頃まで、年越しのお茶「除夜釜の茶事」をさせていただきました。
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関東からも2名様駆けつけてくださり、人生最後の除夜釜を和やかに開催させていただきました。

お茶は人生そのものですから、今が一番若くて、どんどん年を重ねていくことになります。これまで、できていたことができなくなることも自然なことと、受け入れています。
除夜釜の茶事は長丁場を終始蝋燭と、短繋の灯りで進行しますので、通常の茶事、野3倍くらい疲れます。今回で卒業させていただき、今年からはゆっくり紅白歌合戦と行く年来る年のテレビを見て過ごします。15年ぶりかな。

除夜釜がなくなっても、今年は素敵なことがあります。茶事勉強会や茶懐石料理教室で学んででいただいている方数名様が私を茶事によんでくださるとこのこと。うれしいです。こんな風に茶事に招いたり招かれたり水屋を手伝ったりができるようにと、続けてきたことですので。どのようにお伝えしたことが実践で行かされるのか、見届けさせていただける大仕事です。今年はずいぶん修行を積んでこられた方々なので、自滅することはないと思いますが、より高みを目指していただけるよう、正客をさせていただきます。

さて除夜釜の茶事,、これからしていただく方のために、順番と段取りを描いておきます。
お正月の飾りつけは一日飾りはよくないといわれますので、31日の明るい間に門松やしめ飾りなどを用意します。
どっぷりと夜も更けたころ、お客様が次々にご到着。汲み出しには前茶のために何か少し甘いものを用意します。この日は甘酒です。
正客様に手職をご用意して腰掛待合には移動していただきます。露地には蝋燭の灯り。燈篭にも灯りを入れます。足元には火鉢、それぞれに毛布をご用意しました。
迎え付けに出て、手燭の交換。湯桶もご用意します。
初入りの床には、掛物とゆえんを取ってくれる石菖野鉢を。
釜は水屋でしっかり煮えを付けて下火を入れた炉にかけます。寒い寒い夜、まずは取り急ぎ短繋だけで前茶。続いて除夜の初炭手前。
蒸したてのホカホカのお饅頭と、干し柿の柚子餡はさみで薄茶をゆっくり差し上げます。道具の拝見の後は、年越しそばをお出しします。膳職も持ち出します。蕎麦椀は暖かさを保つために小風呂敷に包んで。この姿がかわいいです。とっくりと石杯で、熱燗野お酒を。作務さしのぎです。
そうこうしているうちに、すぐそこの興正寺の鐘の音が聞こえてきました。
2018年が暮れてゆきます。

お客様を案内して除夜の鐘を衝きに出かけます。小さな町の鐘衝きはひっそりとしていますがなぜか気持ちがしみじみいたします。
その後電車で二駅向うの国宝錦織神社の初詣に出かけていただきます。
その間に急いで、茶室の室礼を新年の物に替えて、結び柳をかけます。今年の柳はとても長くて立派で、うれしいことでした。
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お客様がお戻りになると待合で、大副茶をお出しします。これは茶室の床に飾った蓬莱山飾りに供えたものです。
改めて腰掛待合に出向いていただいて、真ねん野茶事が始まります。
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後は通常の初釜のように、点心、煮物椀、八寸、お酒をおもてなし。花びら餅をお出しして中立ですが、夜中の露地はとても寒くて寒くて、こおお路まではっています。幸い釜の煮柄もつきましたので、仲立ちを省略して、濃茶・薄茶を。
初釜のために用意していた今年の干支茶碗がどうしても出てこなくて、この茶事では使えなかったのが残念でした。(4日にはなぜか洋服を入れているお史家から出kてきました。いたずらなイノシシさんです)
毎年の事ですが、縁起物の、開運干支飴をお土産に、まだ暗い中帰途についていただきました。
こんな大変な茶事にお付き合いいただき、皆さま本当にありがとうございました。水屋をお手伝いいただきました寺内町のお友達にも感謝いたします。

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