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2013年4月峯風庵茶事塾in塚口真庵レポ

2013年05月08日 02:13

茶事をはじめて20年、茶事の指導を始めて13年になりますが、端午の節句の茶事はしたことがありませんでした。
兜に鎧、鯉幟。誰がしてもあまり変わりはないお茶席になるような気がして、避けて通ってきました。
今回、茶事塾によくご参加してくださる方から、ご自身は御用があって参加はできないのですが、長太刀という銘のついた茶入れがあるのですが、お使いいただけませんかと、メールが入りました。画像も添付されていました。私の好きな丹波の作家さんのもので、素晴らしいできの茶入です。
お言葉に甘えてお借りすることにして、私なりの端午の節句の茶事の世界を作ってみようと、思い立ちました。茶事塾はいつも月の終わりに開催していますので、4月炉の季節での端午の節句になりました。
ご参加の皆様には下記の茶事のご案内をお出ししました。
~~~
年中行事には人々の願いや思いがこめられています。旧暦では5月は牛の月、この月の最初の牛の日を節句として、男の子の成長を祈る行事となりました。五月は悪月、5日は悪日で、夏季の疾病予防に菖蒲を用いました。また、この日には野に出て薬草を摘み、色鮮やかな絹糸を肩に掛けて病を避け、蓬で作った人形を飾り、邪気はらいました。後に菖蒲が「尚武」に転じて、武者人形やよろい兜が飾られるようになります。柏餅の柏は新芽が出るまで古い芽が落ちないので、「家系がたえない」縁起物と考えられていました。あまりぴったりの道具を持ち合わせていませんが、気持ちだけですが、端午の節句の茶事をお楽しみいただければ幸いです。~~~

真庵の入り口では藤の花が向かえてくれました。
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水屋コースは10時に始まり、亭主、半東、台所方に分かれてそれぞれ茶事の準備から塾の勉強がはじまります。今回の水屋コースは、亭主役をのぞいて、水屋の勉強初心者の方ばかりだったので、私も気合一杯。露地、待合、茶室、台所を行ったり来たり走り回ってがんばりました。笑。参加の方も大変なご様子でしたが、いろんなことを体験していただき、茶事終了後には、それぞれにご感想を書いて送ってくださったので、うれしかったです。茶事が始めての方も、遠慮なくご参加いただきますように。
ちなみに水屋コースの方は水屋で当日の懐石料理フルコース召し上がっていただけますし、後座からはお席に入っていただき、茶事の世界を深めていただけるような私の話も聞いていただくことにしています。
お客様コースは、本番の茶事と同じように茶事のお客様をしていただきます。
待合では、十牛図の中の牛を家に連れて帰る童子の絵を掛けました。汲出しは唐子の模様の九谷です。いつもは白湯か香煎をお出ししますが、端午の節句にちなんで、河内長野のアムリタさんの薬草茶をお出ししました。

真庵の庭は、基本の茶室の露地ではないのですが、日本庭園とイングリッシュガーデンをあわせたような緑と花が一杯。半東さんがしっかり水まきしてくださったので、水を含んでとても美しくて、心が晴れ晴れとしました。気持ちよかったです。
4月茶事塾


迎え付けをして、席入り。
4月茶事塾


床には「百花咲為誰」。
自然の摂理、仏の御心のままに時が来れば花が開く。
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大きな透き木釜での炭手前葉、重くて大変だったでしょうが、二日ともスムーズでした。
4月茶事塾

4月茶事塾

4月茶事塾


節句は、季節の変わり目に、自然の植物の力を借りて、厄や邪気をはらって、人が生きることをリセットできる日。また元気になって明日からがんばろうと思える日。素敵な生活文化だと思います。端午の節句には、菖蒲や蓬、柏の葉っぱから力を得ます。
懐石では、汁に蓬麩を、お酒の銘に「柏露」を使いました。柏の葉っぱは新芽が出るまで葉を落とさないので、子孫が絶えないことを願って柏餅をいただきます。茶事では後に残るものを出せないので、お酒に柏を使いました。「柏露」という銘の新潟の地酒です。
緑の色が目に飛び込んでくるような懐石をご用意して、さわやかな季節をあじわっていただきました。
4gatu chajijyuku


煮物椀に入れた管ごぼうが、水屋で作る方も、お客さんにもうけました。大変だけど面白いの。

4月茶事塾

主菓子は、矢羽。黄身餡に木の芽を細かく切って入れています。矢羽の模様は火箸を焼いてつけました。

4月茶事塾


後座の床には、菖蒲の花を手桶に入れました。今日は趣向で菖蒲を3本入れていただきました。花を一種入れるときは一本というのが基本ですが。

4月茶事塾

緑の釉薬がたっぷりかかった古谷道生 作の大ぶりの伊賀の水指に、丹波の長太刀の茶入、茶碗は武道家で陶芸家の山根清玩 作の青萩、茶杓は五節(銘=五節句)のものを使いました。りりしく力強い道具組にしました。
少しは端午の節句らしくなったでしょうか。

4月茶事塾


後炭をしますと、お客様から「まあ、後炭もしてくださるのですか?」とお言葉が。やはり正午の茶事では後炭はかかせません。燃えた炭の姿を見て、大事な時の流れが心に響きます.湿灰や釜をぬれ茶巾で拭いていただくと、おもてなしいただいているという気持ちが高まります。酸素ができて、茶室内がすがすがしくなるのもわかっていただけたようです。
薄茶の茶碗は、野草を摘みに行く森、小川にいるめだかと沢蟹の文様にしました。棗は少し時代のある桶の形のものを。鯉桶の水指があればよかったのですが、持ち合わせがなくて。
干菓子は、私の手作りの鯉幟と、四天王寺の参道にある河藤さんの水です。
4月茶事塾

お一人お一人と挨拶を交わすとき、亭主役さんもお客さん役の方も、稽古茶事であることを忘れていただいたように、心からのご挨拶を交わしていただきました。
今回も、素敵な茶事になりました。皆様、ありがとうございます。

次回は5月26日(日)27日(月)に、風炉の正午の茶事~~見立ての茶道具の楽しみ~~
です。茶事が始めての方にも楽しんでいただけるよう指導しますので、遠慮なくご参加くださいね。裏千家流の点前で進行しますが、もともとお茶は一つですから他流の方も困ることはありませんので、ぜひ、お越しくださいませ。

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