# 行く年 くる年除夜釜の茶事

2018年01月10日 23:32

除夜から元旦の朝にかけて行う除夜釜の茶事。大変なので、ほとんどする方がいなくなってしまった茶事です。
稽古茶事以外のいわゆる本番の茶事では写真は撮らないのですが、レポートがそっけないので、バックヤードでとれるものは撮っておくのですが、私もなかなか大変でバックヤードでの撮影もほとんどできませんでした。
年越しの茶事、除夜釜は今度いつできるか、もしかしたらこれが最後になるかもしれないので、今回はお詰さんお願いして、除夜釜の一番の見どころ、埋めておいた除夜の炭を半田にあげて、そこから種火をもらって伝統をつなぐという点前のところを撮影していただきました。除夜はお出ましにくいので、行きたいけど行けないという方がたくさんありましたので、ご覧いただければ幸いです。
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さて、年越しの茶事はお席入りが午後の9時半。露地で迎え付け、手燭の交換をしてお席入り。
床には「紅炉一点雪」の禅語と石菖の鉢。

例年は除夜の部分は席入り後すぐに薄茶の茶会と年越しそばになるのですが、今回はより炭に心をお寄せていただきたくて、煮釜をかけて、夜咄の茶事に習って、まずは前茶を。寒い夜少しでも早く温まっていただこうと、手早く水屋の道具でおも合いで薄茶を差し上げます。そして、、初炭手前。暗闇の中。下火の三炭がとても美しい。心入れの尉をご覧いただいて、大きな炭を入れてゆきます。点炭がはいっても、お客様は炉のそばから離れるのがなごりおしいという風情。香は鳩居堂の座雲。香合は楽入作の鐘です。

つついて薄茶。お菓子はねずこの木でできた蒸籠で蒸した、熱々の柚子蒸饅頭。そして。小さな干し柿と手作りの雪輪落雁をざっくり盛り合わせて。

続いて、年越し蕎麦をさし上げます。信州の十割蕎麦を湯がいて、にしんの甘露煮と洗いネギ、山椒を添えて。冷めないように小風呂敷に包んで持ち出します。これから除夜の鐘衝きと、初詣に出かけていただくので、体を温めるように燗を付けたお酒も。徳利といろいろの石盃で。
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除夜の鐘はすぐ近くの重要文化財の興正寺さんで。小さな町の鐘衝きは、人もも少なく静かです。この静けさとァ鐘の音が心を清めてくれるようです。
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お客様とは別れて、私はお正月の準備に峯風庵に帰ります。お客様は電車で2つ向うの錦織神社へ初詣。富田林駅から向うは単線になるという田舎です。

峯風庵では今年は半東さんが頑張ってくれていて、待合や床はすっかり新年の室礼に。長い結び柳が少なくなって花屋さんも困っておられましたが、何とか床に垂れる柳を今年もかけることができました。
台所では毎年お手伝いいただく表流のT先生が点心の用意。
水屋の方々のおかげで、何とか年越しの茶事ができそうです。

お客様が帰られる頃には玄関の外にも灯りを入れて、お出迎え。
待合では掛物を今年の干支の戌に替えて、大副茶をお出しします。
改めて腰掛待合で迎え付けをさせていただいて、新年のお席入り。あけましておめでとうございますの挨拶が喜びを連れてきます。
床には、「松樹千年翠」の墨蹟、薄緑が美しい結び柳、そして蓬莱山飾り。

新年の初炭手前は、釜を上げて、半田を持ち出して昨年の炭をすべて上げて、炉の中を整えます。あまり大きな炭は残っていなくて、小さな炭ですが種火につ入れて、後は普通の初炭手前ですが、釜をかける前に水屋に下げ、今年の若水に変えます。伝統を受け継ぎ、若水で新風を吹き込むということを象徴しています。小さな種火でもちゃんと炭がお熾るのが、腕の見せどころ。点心の間にしっかり釜の煮えがつきました。

新年の進行はこの後の記事に書いた初釜とほぼ同じです。
でも、蝋燭の灯りの中での初釜は、なんとも不思議な空気感が流れて、眠いのもありますは、もうすっかり夢心地でした。

終了は朝の5時10分前でした。
長々お付き合いいただいて、お客様には感謝、感謝です。
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今度いつできるかわかりませんが、あまりする人のない除夜釜の茶事、皆さまにお届けしたいものです。

12月17日寺内町峯風庵超実践茶事勉強会

2018年01月10日 23:15

12月17日に開催させていただきました、じないまち峯風庵での茶事勉強会。朝10時からの黒門市場の買い出し、塚口では時間の関係でできない露地や茶室の掃除、懐石料理も野菜をあらうところから。5時席入りで終了は午後9時。ノンストップで突っ走ります。水屋コース5名様、お客コース5名様の心が寄り添って、勉強会ではありますが、とても感動的な茶事になりました。

峯風庵は低い椅子席、箱火鉢と江戸時代の蔵の扉を使ったオリジナルな茶室なので、点前が若干流儀とは変えなくてはならず、(もうそろそろ峯風庵流緒行ってしまおうか)、私が亭主をしながら進行します。これがなかなか大変。すっかり疲れたのと、すべてを出し切った抜け殻状態で、レポートを書くのが遅くなってしまいました。
写真は前茶です。
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超実践勉強会、水屋コースの片からは目いっぱい頑張りました、露地の木の葉拾いをしたら、とても気持ちがよくなりましたなどの感想が。道具のを清めるのは自分の心も一緒に清めているし、それをご覧になっているお客様の心も清まってゆくのだと師匠から教えを受けていましたが。掃除は苦手の私ですが、露地の掃除は、やはりはいつくばって行うことに意味があると思います。
お茶は単なる知識や技術だけではお茶にならない、そこがすごいことだし、素晴らしいことだと思います。
峯風庵での茶事の勉強会は、やっぱり私が目指すところをこれからも貫いてゆきたいt藻います。

さて、ご参加皆さまには 下記のご案内をお出ししていました。

雪降る聖夜をイメージして一週間早いクリスマスを皆さんと共に過ごせる幸せ。
侘び茶の成立当時は、南蛮人のもたらしたキリスト教の文化も取り入れられ、荘厳なミサの儀式がお茶の精神性に影響を与えたともいわれています。聖杯を拭き清めるピュリフィケーターという白い布のたたみ方・拭き方は茶碗を清める茶巾にその名残が見られます。
じないまちは戦国時代の末期に成立した宗教自治都市。程近い堺の町は海外との交易で栄えた町。寺内町では宗派に分かれる前の成立当時の茶道が盛んにおこなわれていたそうです。また、富田林市は40年ほど前まではクリスマスツリーに飾るグラスボールの生産地で、アメリカに輸出していたことから、クリスマスシティといわれているペンシルバニア州のベスレヘムの町と姉妹都市となっています。西欧の文化を盛んに入れた明治モダンの時代にもきっとクリスマスがこの町で楽しまれていたのではないでしょうか。
蝋燭の灯りのもと、クリスマスの茶事をお楽しみください。

待合には、s牧師に書いていただいたChristmasの色紙をかけ、煙草盆の火入れは馬(イエスキリストは馬小屋でおうまれになったそうです)汲み出しは伊万里の深めのワインカップに西洋卵酒(エッグノック)を。
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露地にはろうそくの灯り。寒いので湯桶もご用意しました。
初入りの床には手燭。この灯りで掛物の語を読み取ります。
まずは体を温めていただこうと、短繋の灯りだけで前茶を。
続いて初炭。下火の3炭の選び方、熾し方がとても大切。半東さん、やりましたね。すっかり尉がかかって、お待ちしていましたよという風情。
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懐石は懐石料理教室とあまり変わりないものにしましたが蝋燭の灯りのっもとでは、素晴らしい御馳走に見えました。
主菓子はやはり和菓子で作ったホールのクリスマスケーキ。席中で切り分けてお出ししました。

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中立ではトナカイのキャンドルスタンドもお出ししました。

後座の床には、清楚な白いバラに柊の小枝を添えて。夜咄の茶事では通常は石菖ですが、白い花は許されます。初座の紅炉との対比で、それぞれのイメージを膨らませていただければ。

水指は寒い季節によく使う波佐見焼の沈香壺。東インド会社を通じてヨーロッパに渡り、きっとクリスマスのマントル7ピースの上でポプリの良い香りを放っていたことでしょう。それがいつの時代にか日本に里帰りしてきたものです。道具組はクリスマスカラーの緑と赤を中心に、あちこちに雪をちりばめました。薄茶の主茶碗は杉野弘美さんの南蛮人の絵付け。ずっと前に大阪府知事の名代で世界各国の領事夫妻をお迎えしれの茶会をさせていただいたときに、思い切って手に入れたもの。その茶会開催のギャラを全部使っても全然足りないものでしたが、このお茶碗のおかげで、良い一期一会ができました。

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静けさの中にも、和やかにふけてゆくクリスマスの夜。私もよいクリスマスを過ごさせていただきました。

さあ、明日からは除夜釜と初釜の準備です。茶事ができる幸せを、皆さんに感謝。

11月の茶懐石料理き教室クリスマス夜咄の茶事 レポート

2017年12月15日 02:24

..1月の茶懐石は。クリスマス・夜咄の茶事の懐石と和菓子で作ったホールのクリスマスケーキ。
皆さん、笑顔、笑顔、笑い、笑い、そしてああ、幸せ~~って。
クリスマスは大人になってもおばさんになっても、やっぱり楽しいもの。どうしたらお客様が喜んでくださるかしらと考えながらお料理やお菓子を作るのはとても楽しい。

お茶の成立時、利休は堺の町にあるキリスト教の教会を音連れてその静謐な時空をお茶に取り込みました。洗礼の時に使うプユーリフィけーたーという布のたたみ方、聖杯を吹く動作も、お茶の点前の茶巾のたたみ方、茶碗の拭き方に取り入れられています。
お茶でクリスマスもいいかなと思います。海外のお客様が来られても世ロコンdえくださるでしょう。

向付の器は氷に刻んだジングルベル模様に見える硝子の器にクリスマスカラーのスモークサーモンとブロッコリーを山葵ドレッシングをかけて。アイスプラントも添えました。お酒は佐渡の大吟醸 北雪をご用意しました。
汁は蕪。少し牛乳を加えてまろやかに。
煮物椀は、ゆり根饅頭(中にカラスミと銀杏がはいっています)。芽連想、十字人参、星形に抜いた柚子、椎茸のくまさんを添えて、薄葛仕立てに。白いゆり根饅頭はサンタさんのプレゼントがいっぱい入った袋です。熊さんはプレゼントのぬいぐるみのつもり。ああ、楽しい。
焼き物はローズマリーチキンローストに、ズッキーニ、ベルの型で抜いたパプリカをクリスマスリースのように盛ってみました。
夜咄ですから強肴は鍋仕立て。鶏の丸や蕪、焼きネギなどでポトフに。
小吸い物のクリスマスカラーで、カボチャの種とクコの実。
八寸は、チーズとパンとりんご。お酒はワインに替えて。キリスト教の洗礼のイメージで。

圧巻はやっぱり、和菓子のクリスマスケーキ。浮島と練り切と雲平、3種の和菓子を組み合わせて作りますので、手間暇かかります。

夜咄では初座から蝋燭と短繋の灯りで知㎜こうしますので、この回すぇきとお菓子、蝋燭の灯りの下で楽しめたら最高ですね。

12月17日(日)にはじないまち峯風庵でクリスマス・夜咄の茶事の勉強会を開催します。献立、若干の変更はあるかと思いますが、ぜひ、クリスマスの懐石と和菓子のクリスマス毛^気を楽しみにいらっしゃいませんか?
会費は14000円。水屋コースは残席1名様、客コースは残席4名様です。お申し込みはお早めにお願いいたします。

11月10日じないまち峯風庵 炉開き・正午の茶事秋の童謡の世界 レオイート

2017年12月15日 02:21

11月10日、寺内町峯風庵の炉開き・正午の茶事=秋の童謡の世界。お客様に恵まれてとても楽しい茶事をさせていただきました。
待合には枝に実った柿の絵に「小しぐれて ひときわ高き もずの聲」と書かれた色紙を掛けました。私の大好き「小さい秋見つけた」という童謡(唱歌)の中に、もずの聲がでてきます。
汲み出しは九谷の唐子文様。子供が楽しそうに遊んでいるところの絵付けです。炉開きなので、昆布茶です。
初入りの床には「萬山寿色」の語。
扉期のお祝い斗童謡の世界をつなぐのに若干苦心しましたが。世界のベースは「t照る山紅葉」です。
本番の茶事ですので写真はバックヤードでしか撮れませんでしたが、私的に圧巻は、菓子椀の善哉です。「お椀の舟に箸の櫂」そう、一寸法師です。
茶事の道具の中に童謡をちりばめました。
茶人の正月の11月、正月には一つ年を取りますが、私くらいの年になると一年一年減らしたいのが本音。で、すっ飛ばして子供に帰ることにしましたが、お客様もいろんな童謡のメロディを思い出して童心に帰っていらしたようで、終始笑顔の茶事になりました。
11月ならではの童謡が、お茶壺道中のことを歌った「ずいずいずっころばし ごまみそずい 茶壺に追われてどっぴんしゃん ぬけたらどんどこしょ 俵の鼠がコメ食ってちゅう ちゅうちゅうちゅう おっかさんが呼んでも おっと
さんがよんでも ききっこなあしよ 井戸でお茶碗かいだのだあれ」ちょっとうろ覚えですが、これはどうも意味がよくわかりません。童謡や童話の中には、物悲しいしいこと、怖いことも混じっていて、世の中そんなに甘くはないと大人たちが子供に伝承していたのかもしれませんね。
今回もたくさんの童謡が登場しました。
また季節を変えて童謡の世界の茶事をしてみたいです。

後座の床の椿もご用意してくださった方があって、お大助かりでした。

9月の茶懐石料理教室レポ 神無月・名残の献立

2017年10月31日 20:54

いつも茶懐石料理教室の最終日は、水屋を担当した人たちで宴会風になるのだけれど、今回も頼もしい水屋新人さんが加わり、一升瓶がすっかり殻になりました。いい仲間たちです。
土曜日曜のメンバーさんはもうそろそろ及第点が付けられる人も出てきて、懐石実習のあとの茶事の懐石部分の演習では、間違ってもいいので自分たちで考えて亭主と水屋をしてもらい、私は、おきゃくさんに。指示通りに動いているだけではなかなか実際には動けないことが多いので、実践、実践。力が付きます私は。お客さんのマナーにも行き届いた指導ができるので、これも、初心の方には好評でした。
今月のお酒は新潟県佐渡の地酒「至」です。
神無月・名残の懐石に合わせて、11月に始まった茶人の1年が、10月に至り、お茶野名残、風炉の名残を侘びた風情で楽しむサイゴン月となりました。
いつもはそろいの向付けの器は、寄向似して、これまで楽しんだ茶事をpもい興したり、名残りを惜しんだり。木地の八寸は陶器を用います。茶事の消耗品は一回毎に新しいものでい客様をお迎えするのが本来の形ではありますが、なかな火八寸までは新しくするのはたいへんです。何度か使った生地八寸は名残の月には、汚れも目立つようになりますので、陶器の八寸を使うか木地八寸に漆を塗って使います。
私は、じないまち陶工房飛鳥三で求めた四方皿を使いました。丁と記事八寸のように少し立ち上がりがあって、ナイスです。
献立も、風炉の食材に名残を惜しんで、侘びた風情に作ります。今月はお菓子も侘び侘びです。

<神無月・名残の献立>
向付   秋酒炙り たたきオクら 芽ネギ 山葵 加減醤油
汁    サツマイモ 粉山椒  合わせ味噌
煮物椀 アナゴ卵寄せ 松茸 三度豆 ゆず
焼き物 鱧
強肴  鶏と栗野信州煮
小吸い物  枝豆
八寸  戻り鰹ショウガ煮  木の葉かぼちゃ素揚げ
湯と
香の物  沢庵 水ナス きゅうり

主菓子  里の秋

*次回は10月13日(金)15日(日)霜月・炉開ご希望きのご馳走です。
だいぶお申し込みいただいていますので、参加ご希望の方は早めにご連絡ください。14日は寺内町後の雛祭りへのご協力で気軽な500円茶会をぢ鱒ので、懐石教室はお休みいただきます。


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