5月5日峯風庵正午の茶事 童謡の世界レポ

2017年05月10日 00:32

新作の主菓子「五月の風」が好評でした。
ゴールデンウィークに開催させていただいた、峯風庵・童謡の世界正午の茶事のお客様から素敵な礼状が届きました。画仙紙に筆文字で見事な散らし書き、茶事の中でお気に召した事柄の素敵なイラストも。アーティストで茶人のYさんならではのもの。このまま表装したら素敵な作品になることでしょう。茶事の亭主の一番の喜びはお客様からの礼状にしたためられ田その日の感想です。
疲れと茶事ですべてを出し尽くした虚脱感で、ぐ~たらしていましたが、いっぺんに元気になりました。
童謡の世界の茶事は昨年のGWに次いで二回目になりましたが、一年たつと自身の変化もあるし、一年の修行の真価もでてこなくては。なので、まったく同じ茶事にはならないところがが自分でも面白い
待合にはだるま図をかけたのは同じですが、「」だるまさんが転んだコロコロ」や、「だるまさだるまさんにらめっこしましょ・・・」の童謡だけではでなく、自分自身のルーツを子供のころにさかのぼって見つけてみるのも一興と。だるま図に添えられた禅語「行至水極処 座観雲起時」についても少しお話しさせていただきました。今ある現象にはもととなる物事があり、過程があり・・。そう考えると人生が少し深く意味のあるものに思えてきます。
大人のための子供の日、室礼、茶道具、懐石などがたくさんの童謡を思い浮かべていただけるように、楽しみながら茶事の世界をご用意させていただきました。
本番の茶事ですので、写真は撮っていませんが、少し水屋で撮影したものや、茶事が終わってから撮影したものを少し紹介させていただきます。
童謡の世界の情景は、雲龍釜(TVの日本昔話で童が龍に乗って空をかけるところがオープニングシーン)と。後座の花入(少し首をかしげたような愛らしいお地蔵さまの姿で、ぬれ地蔵という銘をいただいているもの)。花はコバノズイナ、ナツロウバイ、白のツユクサ。風炉の花はすがすがしく可憐です。
童謡の世界は秋冬バージョンもありますので、10月ごろにはまたさせていただきたいなあと思っています

四月の茶懐石料理教室 初風炉の献立 レポ

2017年05月10日 00:29


今月の茶懐石料理教室が終わって骨休め。一期ちゃんに遊んでもらってました。
初風炉の懐石とお菓子
目に青葉 山ほととぎす 初鰹
翠の色が目に飛びこんで来るさわやかな懐石にしました。
写真の色目がちょっとへんです。カメラ買わなくては。写真は順不同です。
峯風庵の懐石教室は単なる料理教室ではなく、茶道の修行の一環として、実際に茶事ができる人を育てるということを目的としています。
懐石実習野後は亭主、水屋、客に分かれて、茶事の懐石部分にのっとって、懐石のおもてなし、懐石のいただき方を実践しています。
今月は土曜、日曜は、そろそろ独り立ちをしていただきたい方がいらしたので、私はお客に入って、亭主、水屋をすべてご参加の方に任せてみました。私の指示で動いていたら、できたように思えてもじっさいには、さて、どうでしょう。自分の頭で考えて、機転を利かせて動くこと。一度に3つくらいのことは同時進行でしなければなりませんが、最近の若い方は同時進行で何かをするというのがとても苦手なようです。
間違ってもいいし、時間がかかってもいいから、とにかく自力でやってみてと・・。
じっと待っていると歯がゆいのですが、自力でやることによってわからない部分、弱い部分も自覚することができます。
水屋役の方、とても達成感があったようで、後で懐石召し上がっていただくときにはテンション高くて、いろんなお話で盛り上がりました。
毎回はできないかもしれないけれど、ご参加の皆さまの習熟度を見ながら、またやってみたいと思います。
もちろん、懐石が初めての方にも、一から丁寧にご指導させていただきますので、ご安心を。

さて、皐月。初風炉の懐石斗お菓子、今月も美味しく3日間いただきました。同じものを続けて食べるのは苦手ですが、懐石だけは大丈夫です。sの日その時に一番おいしく召し上がっていただけるように、心を込めて味を確かめて作られているからだと思います。

向付 鰹のたたき 卵の素を使ったたれをかけて
   *これまで食べた鰹のたたきの中で一番おいしいと言っていただきました。(^O^)/
汁  新ゴボウ 合わせみそ ひねり胡麻
煮物椀 ひすい豆腐 アナゴ 防風 シイタケの燕  木の芽
焼き物  筍入り鶏団子の照り焼き
強肴  季節の地魚の煮つけ 筍、蕗の青煮
  *地魚は初日はがしら、二日目はボラ、三日目はチヌ。写真は三日目のチヌ。鯛の仲間なので皮目を表にして盛りました。どうしようかちょっと悩んだけど。
小吸い物 ヤングコーン
八寸  沢蟹素揚げ  きぬさや
湯斗
香の物 沢庵 きゅうり  茄子
酒    白滴    奈良県奈良町 今西清右ヱ門酒造
*お酒も美味しくて一升瓶がすっかり殻になりました。
主菓子  藤波   練り切そぼろで作った竿ものです。なかなかむつかしかったですが、きれいな五月の藤棚を思わせるお菓子ができました。

5月の茶懐石料理教室は5月19日(金)20日(土)21日(日)雨の季節の伏傘懐石とお菓子です。初めての方も、ぜひ、ご参加ください。楽しいですよ

4月の塚口真庵ちょっと大人のお茶稽古 レポ

2017年04月18日 14:41

栂口真庵お茶稽古、8日は釣釜、9日は透木釜で。最後の炉の稽古でした。
今年は桜が遅かったので、両日共に花見の趣向で。両手に道具を抱えて出向くので、あまり多くの道具を変えることができないので、水指がちょっと合わないのですが、おゆるしいただいて。
8日は桜餡の主菓子も作って持っていけましたが、9日は疲れて作れなかったので、じないまちの老舗の和菓子屋、柏屋葛城堂さんの主菓子桜を持参。干菓子は、さまざま桜と手作りの花見団子(州浜)です。
今日の透木釜よく煮えがついて、湯気が気持ちよく上がりました。
今月も楽しいお茶稽古でした。
来月から風炉になります。5月13日(土)14日(日)に開催、準備から来ていただいたら、灰型もしています。茶箱の卯の花もさせていただきたいと思っています。
どなたでもご参加いただけます。ブ   

4月5日 じないまちキモノ散歩 レポ

2017年04月18日 14:37

4月5日 じないまちキモノ散歩、今年度の最期のイベント、フォーマルな着物で細雪ツアー。とっても素敵でした。寺内町は本当にキモノ姿が似合う町です。
小説や映画でおなじみの美しい3姉妹の物語「細雪」。大店のいとさん、こいさん気分で楽しむツアーです。ご参加の皆さまの着物姿、とっても美しかったです。私は皆さんを引き立てるように控えめなシルバーグレーの色無地一つ紋に、桜文様の袋帯にしました。旧田中家での昼食は、じないまちの入り口にある和遊膳おおにしさんの春の膳。
じないまちを散策して、旧杉山家の前からタクシーで、桜の隠れた名所弘川寺へ。咲き始めた桜の美しいこと。
本堂の廊下をお借りして、野点の茶会。新古今和歌集に94の歌が載っている歌僧・西行法師が眠る寺でもありますので、少し、西行と桜のお話をさせていただきながら茶箱の卯の花点を。茶箱ならではの振出しの金平糖で盛り上がりました。あっ、転がる~~、あっ、赤が出たのであたりかなあ~なんて。楽しいお客様方です。主菓子はじないまちの柏屋葛城堂の、春の野と桜。スタッフもお相伴しもましたが、屋外でのお茶、本当に美味しか...

4月2日じないまち峯風庵 西行法師と桜 夕去りの茶事

2017年04月18日 14:33

久々に茶事らしい茶事をさせていただきました。
茶事の勉強会を主催させていただいているので、ともすると茶人として茶事をさせていただいるのに、稽古茶事と同じように対応されると、ちょっと悲しいこともあるのですが。今回のお客様はそれぞれにお茶へのお気持ちがまっすぐな方々で、心地よく亭主をさせていただきました。。
西行法師と桜の茶事は、峯風庵ならでは。峯風庵から車で10分ほどの弘川寺に眠っておられる西行法師を偲んでの茶事です。

ねがわくは 花の下にて 春死なむ
           
そのきさらぎの望月の頃

願い通りに、2月16日の望月の日。73歳で亡くなっています。今の暦では3月31日ごろかと。

待合には、西行記念館に入ったところに展示されている西行法師の旅姿の木造にならって。旅姿の僧の墨絵をかけました。由緒のわからない色紙なのですが、何故か、うちに昔からあったものです。

    ほとけには 桜の花をたてまつれ
          我が後の世を 人とぶらわば
初入りの床には、西行さんの望みどおりに 桜の一枝を。夕去りの茶事は初座が花になるので、花が印象的にと花選びには時間をかけました。

初炭で使った香合には、空の文字が書かれています。茶事の終盤で、煙草盆に仕込んだ琵琶湖の風景を描いた火入れがでてきます。
       にほてるや なぎたる朝に見渡せば
            こぎゆく後の波だにもなし
亡くなる数年前に比叡山に慈円を訪ねた折に琵琶湖を見て詠んだ歌です。その時「空」を悟ったといわれています。
こんな風に、峯風庵の物語の茶事では、道具たちがさまざまな物語を繰り広げげます。お客様は謎解きのように、そのメッセージを受け止めてくださいます。
今回は水屋を頼まずに、一人亭主だったので、薄茶の煙草盆が一番心配でしたが、何とかお出しすることができました。出せなかったら物語が完結しなかったことでしょう。

懐石も一人なので、自分の思う通りに買い物も調理も盛り付けもできました。会心のできかも。(*^^*)
向付は、朝、新鮮なヒラメを手に入れて昆布〆に。春らしく黄身和えにしました。新わかめ、この短い季節だけ市場に出る花わさび、山葵を添えて。器は6世乾山、三浦乾也の重ね貝。とっておきの茶事に使う私の大好きな器です。汁は蓬麩。
煮物椀は、鯛を道明寺で包んだ桜餅。菜の花、独活の桜花、木の芽。時代の吉野椀です。


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